「女性ホルモンに効果的な食材は?」と問われたら、きっとほとんどの女性が「大豆!」と即答することでしょう。それほどまで「大豆」は女性ホルモン、特に女性を美しくするエストロゲン作用が体内で穏やかに働くことが周知されています。大豆そのものはもちろん、豆腐や豆乳、納豆などを工夫したレシピや、イソフラボンに関連する情報を私たちは手にすることができます。
■大豆の摂り過ぎには注意!
大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価の高い食材。消化機能を高め、消化不良やお腹のハリ、疲労回復、むくみなどに効果的なのです。けれども、いくら女性ホルモンに効果的だからといって、大豆を過剰摂取なんてことに貴方は陥っていませんか? 大豆は消化しにくいので、食べ過ぎは消化機能に負担をかけ、逆にむくみの原因になることも。なにごとも、摂りすぎは注意しましょうね。
■女性ホルモン作用&子宮を温めるスパイスとは
そんな貴女におススメなのが、女性ホルモンに効果的で子宮を温めてくれるスパイス「フェンネルシード(小ウイキョウ)」です。フェンネルを日常的に取り入れるのは難しそう…と思われるかもしれませんが、実はとっても簡単なんですよ。シンプルにフェンネルにお湯を注ぎ、お茶として飲んでいただければ、それだけで女性ホルモン作用以外にも様々な嬉しい効果があるそうなんです。
■フェンネルのパワーと注意点
フェンネルの語源は、北大西洋のポルトガル領のマディラ諸島のフンチャルという都市にあります。大航海時代にポルトガルがこの島々を発見したとき、野生のフェンネルの甘く爽やかな香りが彼を魅了したことに由来します。甘く爽やかな香りをもつフェンネルは、現代も私たちに様々な恩恵をもたらしてくれるんです。
香りはストレス解消になり、カラダの気巡りをよくしてくれます。また、胃痛緩和や口臭予防、消化機能を高めてくれるので、お腹のハリやガスがたまって苦しい時もおススメ。そして、私たち女性にとっては、女性ホルモンへ作用するだけでなく、子宮とその周辺を温めてくれる強い味方。月経痛の緩和はもちろん、母乳の分泌促進にもなるといわれています。
ただし、女性には嬉しいスパイスのフェンネルですが、男性には要注意! 精子を抑制する働きがあるため男性不妊症の場合は使用しないほうがいいそうです。
女子力アップしたい皆さん、フェンネルをバラやジャスミンなどと一緒にお茶にして、香りを楽しんでみてくださいね。
(美巡セラピスト&国際薬膳師、国際薬膳調理師 余慶尚子)
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【参考】
※阪口珠未著『毎日使える薬膳&漢方の食材辞典』(ナツメ社)
※日沼紀子著『スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て』(誠文堂新光社)