※2018年2月21日更新
仕事や気のおけない友人とのおしゃべりに熱中するあまり、数時間も鏡を見ずに過ごすということは誰にでもあるはずです。そして、その後ふと鏡を見た時にパンダ目になっていた、という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
目の下が黒くなると見苦しいだけでなく、疲れて見えたり、老けて見えたりするので気をつけたいところです。それを防いでアイシャドウのつけたての色を長持ちさせ、若々しい目元をキープするのに役立つのが、アイシャドウベースです。
今回は、アイシャドウベースの役割と正しい使い方、そしておすすめのアイシャドウベース4つをご紹介します。
■目次
1.アイシャドウベースって何?
2.アイシャドウベースを使わないと損な理由
(1)メイクしやすくなる
(2)モチがよくなる
(3)発色がよくなる
(4)つきがよくなる
3.ファンデの前?後?アイシャドウベースの使い方
(1)塗るタイミングは?
(2)重ねすぎに注意
(3)アイシャドウベースのつけ方
4.形状はどれがいい?選ぶ上でのポイントはここ!
(1)クリームタイプ
(2)パウダータイプ
(3)リキッドタイプ
5.自分の肌に合うアイシャドウベースの色って?
6.気になる肌悩み別!おすすめのアイシャドウベース4選
(1)茶くすみが気になりながらもさりげなく血色をプラスしたい人に
(2)にじみを防いで落ちにくさを求める人に
(3)目元の乾燥や小じわが気になる人に
(4)目元に輝きが欲しい人に
■1.アイシャドウベースって何?
アイシャドウベースとは、アイシャドウの下地の役割を果たすものを指します。無色透明のものから、ベージュ色やピンク色などの色付きで肌色補正効果のあるものなどがあり、さらに、形状もクリームやパウダーなど様々な種類があります。
アイシャドウベースを使わなくてもメイクすることはできるので、多くの人にとって必須アイテムとはいえないかもしれません。しかし、アイシャドウベースはアイメイクの仕上がりを左右するアイテムで、使って初めてよさを実感できるアイテムでもあります。
■2.アイシャドウベースを使わないと損な理由
アイシャドウベースを使わなくてもアイメイクすることはできますが、一度でも使えば、その仕上がりの違いに誰もが気付くはず! そう、アイシャドウベースは、年齢を重ねた人こそ使わないと損なアイテムであるといえます。
(1)メイクしやすくなる
年齢を重ねると、シワやまぶたのたるみなどのエイジングサインが出てきて、シワにアイシャドウが溜まってしまったり、アイラインがうまく引けないということがあります。
アイシャドウベースには、アイシャドウの発色やつきをよくしたり、まぶたの凹凸をフラットにしたりする効果があるので、気になるエイジングサインをカバーしてメイクしやすい状態に導く効果が期待できます。
(2)モチがよくなる
長時間メイクしていると、涙や汗などで滲んだり、つい目をこすってしまったりして、アイメイクが崩れパンダ目になってしまうことがあります。
アイシャドウベースを使うと密着度が高まったりしてモチをよくする効果があります。そのため、パンダ目を防いで美しい仕上がりを長時間キープする効果が期待できます。
(3)発色がよくなる
年齢を重ねると、目元がくすんでパステルカラーなどの明るく綺麗な色が濁って見えてしまい、うまく発色しないことがあります。
肌色補正効果の高いアイシャドウベースを使うとそんな濁りを防いで、アイシャドウを鮮やかに発色させる効果が期待できます。まぶたの上で見たままの鮮やかな色にアイシャドウを発色させることも可能です。
(4)つきがよくなる
パウダータイプのアイシャドウなどの中には粉飛びしやすいものもあり、うまくまぶたにアイシャドウがフィットしないことがあります。
アイシャドウベースを使うとつきもよくなるので、ぴったりとまぶたにフィットして、思い通りの目元に仕上げることもできます。
■3.ファンデの前?後?アイシャドウベースの使い方
(1)塗るタイミングは?
アイシャドウベースを塗るタイミングは、基本的にファンデの後、アイシャドウの前です。しかし、商品によっては、ファンデの前や、フェイスパウダーの前の使用が推奨されている場合があります。そのため、メーカー推奨の使い方をまずは試してみるのがいいでしょう。
そして、場合によっては使うタイミングを変えてその仕上がりや使用感の違いを確認してから、自分にとってベストなタイミングで使うのがおすすめです。
(2)重ねすぎに注意
肌色補正効果の高いアイシャドウベースを使う場合などは、化粧下地のすぐ後にアイシャドウベースを塗り、そのままファンデを塗らなくてもいい場合があります。いくつものアイテムを重ねると逆にアイメイクがヨレたり、崩れやすくなることもあるからです。
自分の肌状態や使用するコスメと相談の上、必要なアイテムだけを重ねましょう。
(3)アイシャドウベースのつけ方
クリームタイプやリキッドタイプの場合は、指に適量とって手の甲などで量を調整してからまぶたにポンポンと軽く叩きこむように均一にのばすのがおすすめです。
パウダータイプの場合は、ブラシで塗るのがベストです。そして、いずれのタイプを使用する場合も、できればアイシャドウベースを塗ってから2、3分おいてアイメイクするといいでしょう。
■4.形状はどれがいい?選ぶ上でのポイントはここ!
前述のように、アイシャドウベースにはパウダー、クリーム、リキッドなど様々な形状のものがありますので、それぞれの特徴を知って、目的や自分の肌悩みに合った形状のものを選ぶ必要があります。アイシャドウベースの形状別にどんな肌悩みを持つ人におすすめなのか、以下くわしくご紹介します。
(1)クリームタイプ
最も保湿力が高いのが、クリームタイプです。密着度も高いのでまぶたにぴったりとフィットしやすいという特徴があります。まぶたの乾燥が気になる人でフィット力を求める人に特におすすめです。
ただし、まぶたの形状によっては二重やシワなどの溝に溜まってしまったり、ヨレてしまうこともあります。必ず自分のまぶたとの相性を確認の上、商品を購入しましょう。
(2)パウダータイプ
パウダータイプのアイシャドウは保湿力は弱めですが、ブラシでサッとなじませることができるというメリットがあります。そのため、時短でメイクできる上、手を汚さずに使用することができてとても便利です。
クリームタイプのアイシャドウベースでは二重幅に溜まってしまうという人や、手早くメイクしたい人に特におすすめです。
(3)リキッドタイプ
数はそう多くありませんが、リキッドタイプのアイシャドウベースもあります。リキッドタイプはアイシャドウベースの中で最もみずみずしく軽い使用感で、保湿力はそれなりにあるのに塗った表面はサラッとしているものが多い傾向にあります。
べたつくのが苦手であるものの、パウダータイプでは乾燥や粉っぽい仕上がりになるのが心配だという人に特におすすめです。
■5.自分の肌に合うアイシャドウベースの色って?
アイシャドウベースには様々な色の商品があり、中には肌色補正効果が期待できるものやまぶたに輝きを与えるものなどもあります。どのような色のアイシャドウベースが自分の肌に合うかは、実際に試してみなければわからない場合もありますが、一般的な基準はあります。下記のような特徴を基準にして、商品を選んでみてください。
(1)ベージュ色
皮膚が薄く、毛細血管などが浮き出て見える人は、それをうまくカバーする必要があります。そんな人におすすめなのが、ベージュ色のアイシャドウベースです。
毛細血管や軽いくすみなどを自然にカバーして、肌のトーンを均一に整えることができます。自分の肌よりも少し明るい色を使うと、肌に明るさを与えてアイシャドウの発色をくすませることもありません。
(2)オレンジ色
オレンジ色のアイシャドウベースは、目元に色素沈着していると思われる茶色っぽいくすみがある人におすすめです。自然に肌に溶け込んで茶くすみをカバーして自然な血色を残しつつ、ワントーン明るい目元に整えることができます。
(3)ピンク色
ピンク色のアイシャドウベースは、色白の人や青みがかったくすみが気になる人におすすめです。また、ピンク色のアイシャドウベースには、青みがかったくすみをカバーするだけでなく、まぶたに明るさと透明感を与える効果があります。パステルカラーのアイシャドウなど、淡い色のアイシャドウを使う時にもおすすめです。
(4)無色透明
無色透明のアイシャドウベースに肌色補正効果はありません。そのため、まぶたが薄くて毛細血管などが透けて見えたり、くすみがあったりして、それらをカバーしたい場合にはコンシーラーやコントロールカラーを使用する必要があります。ただし逆に、どんな色のアイシャドウの発色も邪魔しないというメリットがあります。
(5)瞳の色に合わせて選ぶなら
この他、瞳の色に合わせてアイシャドウベースを選ぶのも◎。茶色の瞳をしている人は黄みよりの色、例えばオレンジやベージュがなじみやすいでしょう。逆に瞳が黒い人はピンクのアイシャドウベースを使うと瞳が澄んで見える傾向にあります。
そして、無色透明はどちらの瞳の色でも使いやすい万能色です。
とはいうものの、アイシャドウベースは主役ではないので、瞳の色をそれほど重視しなくてもOKです。選び方のひとつとして今回はご紹介しました。
(6)手持ちのアイシャドウに合わせて選んでもOK
また、手持ちのアイシャドウに合わせていくつかのアイシャドウベースを所持しておき、その日のメイクに合わせて使い分けるのもおすすめです。というのも、テクスチャーや色みによって微妙に相性のよし悪しがあるからです。まぶたにのせる前に手の甲などで一度相性を試してみることをおすすめします。
■6.気になる肌悩み別!おすすめのアイシャドウベース4選
数多くあるアイシャドウベースの中から、自分に合った商品を探すのは難しいものがあります。そこで、ここでは肌悩み別におすすめのアイシャドウベースをご紹介します。
今回はそれぞれの商品の特徴がわかるように、「フィット力」「モチ」「ヨレ防止」「発色」「肌色補正」「コスパ」の6つの項目に対して、☆5を最高点、☆1を最低点として評価しました。
(1)茶くすみが気になりながらもさりげなく血色をプラスしたい人に
インジーニアス アイシャドウベース N(#01)/RMK
フィット力 ☆☆☆
モチ ☆☆☆☆
ヨレ防止 ☆☆☆☆☆
発色 ☆☆☆☆☆
肌色補正 ☆
コスパ ☆☆☆☆
パウダータイプのアイシャドウベース。ブラシに取って軽く手の甲ではらってからまぶたにまとうと、茶くすみをやんわりとぼかして自然な血色をプラスします。
肌色補正効果はほとんどありませんが、それはアイシャドウの発色を邪魔しないため。フィット力やモチをよくする効果は十分にある上、ヨレを防ぐ効果はクリームタイプやリキッドタイプのアイシャドウベースより高いでしょう。
茶くすみが気になりつつも、まぶたに自然な血色をプラスしたい人や、ヨレを防ぎたい人などはぜひお試しください。
(全2色 税抜価格2,000円)
(2)にじみを防いで落ちにくさを求める人に
スマッジプルーフ アイシャドーベース/NARS
フィット力 ☆☆☆☆☆
モチ ☆☆☆☆☆
ヨレ防止 ☆☆☆☆
発色 ☆☆☆☆☆
肌色補正 ☆
コスパ ☆☆☆☆
発売以来、プロや一般ユーザーの熱い支持を集めているアイシャドウベース。手に取ると、白色のクリームが肌にのばすと無色透明に変化します。そして、まぶたにぴったりとフィットしてアイシャドウやアイライナーの密着度を高めてくれます。その密着度は他に類がないほど高く、どんなに粉飛びしやすいアイシャドウでも、粉飛びを防いで一日中美しい仕上がりをキープします。
とはいっても、無色透明なので、アイシャドウの発色を高める効果はあっても、肌色補正効果はありません。そのため、パステルカラーなどの淡い色や鮮やかな色のアイシャドウをまとう時には、コンシーラーやコントロールカラーであらかじめ肌のトーンを整えておくことが大切です。
汗や水に強く、パンダ目にもなりにくいので、モチのよさを重視する人や鮮やかな発色を求める人はぜひお試しください。
(全1色 税抜価格3,100円)
(3)目元の乾燥や小じわが気になる人に
アイシャドウベース/エクセル
フィット力 ☆☆☆☆
モチ ☆☆☆
ヨレ防止 ☆☆
発色 ☆☆☆☆
肌色補正 ☆☆☆☆☆
コスパ ☆☆☆☆☆
ノンパールで淡いベージュ色のクリーム状アイシャドウベース。保湿成分「リビジュア」と浸透型のプレコラーゲンという、2つの保湿成分を配合しているので、保湿力は抜群。指にとると、とろけるようなテクスチャーで肌の上に薄くのびていき、まぶたにぴったりとフィットします。そして、使用している間中ずっとスキンケアしているかのようにしっとりとしたまぶたをキープします。
アイシャドウベースとしても優秀で、くすみがちなまぶたにも瞬時に明るさをもたらし、発色と付きをよくします。また、アイシャドウやアイライナーがヨレたり、にじんだりすることもありません。このお値段でこの働き、コスパも抜群な商品です。目元の乾燥や小じわが気になる人はぜひお試しください。
(全1色 税抜価格950円)
(4)目元に輝きが欲しい人に
クリームアイシャドウベース(#ヌーディーベージュ)/マリブビューティー
フィット力 ☆☆☆☆
モチ ☆☆☆☆
ヨレ防止 ☆☆☆
発色 ☆☆
肌色補正 ☆☆
コスパ ☆☆☆☆
アイシャドウベースとしてだけでなく、クリームアイシャドウとしても使用できる2wayタイプ。そのため、様々な使い方を楽しむことができます。
クリームアイシャドウとして使うと、単品でも立体感を出すことができ、パール感で華やかな仕上がりになります。ベースとして使用すると、ノンパールのアイシャドウにもきらめきを与えて、華やかで奥行きのある目元に仕上がります。
色は肌なじみのいいベージュで、アイシャドウの色によってはその発色を邪魔することがあります。そのため、必ず事前にアイシャドウとの相性を確認する必要があります。
濃い色のアイシャドウを使うことが多い人や目元に輝きが欲しい人は、ぜひお試しください。
(全2色 税抜価格500円)
アイシャドウベースをすでに使っている人も、商品の特徴を踏まえて、もっと自分に合う商品を使用したり、使用するアイシャドウなどによって使い分けることで、メイクの仕上がりがさらに変わってきます。
メイクの名脇役ともいえるアイシャドウベースを使用して、パンダ目を防ぐだけでなく、年齢を感じさせない若々しい目元を長時間キープしてはいかがでしょうか。
(アンチエイジングアドバイザー 遠藤幸子
エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルに出演。ウェブ、雑誌等でコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告も手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索。豊富な自己体験を元に情報を発信中。)
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【参考】
※インジーニアス アイシャドウベース N(#01) − RMK
※スマッジプルーフ アイシャドーベース − NARS
※アイシャドウベース − エクセル
※クリームアイシャドウベース(#ヌーディーベージュ) − マリブビューティー