実は「幸せ」の感覚は3種類あることをご存知ですか?
その感覚に深く関係しているのが、「幸せホルモン」と呼ばれるものです。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーである筆者が、幸せホルモンによって感じる幸福感の違いと、アプローチ方法についてご紹介します。
■幸せホルモン3種類の違いは?アプローチ方法もご紹介!
3種類の幸せホルモンの違いと、分泌を促すための条件をご紹介します。
幸せホルモンの分泌に働きかけるための有効なアプローチ方法も、あわせてお伝えしましょう。
(1)前向きな気分になりたいなら「セロトニン」
セロトニンは、不安をやわらげてくれる働きを持つホルモンです。
交感神経と副交感神経のバランスを整えてくれるため、情緒が安定するといわれています。
「セロトニン」へのアプローチ法
セロトニンの分泌を促したい場合は、規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけることが大切です。
朝起きて、日光を浴びる習慣をつけると良いでしょう。
また、食事面でいえば、トリプトファンやビタミンB6を含む、バナナ・赤身魚・乳製品・大豆製品などがおすすめです。
(2)やすらぎ・落ち着きを感じたいなら「オキシトシン」
幸せホルモンのなかでも別名「愛情ホルモン」と呼ばれているのが、オキシトシンです。
オキシトシンの分泌が高まると、副交感神経が優位に働き、リラックス状態になります。
「オキシトシン」へのアプローチ法
オキシトシンの分泌を促したい場合は、スキンシップが大切です。
触れ合う相手は、パートナーや家族、親しい人に限らず、ペットなどの動物でもOKです。
また「触れる」という観点からいうと、マッサージや手技によるエステも良いでしょう。
他にも、人とのつながりを感じる、という点から考えると、心地よいコミュニケーションが取れる場におもむくのもおすすめです。
(3)達成感・やりきった感を持ちたいなら「ドーパミン」
「快楽ホルモン」と呼ばれることもあるドーパミンは、分泌されると「嬉しい」「楽しい」と感じます。
褒められたときや、何か目標を達成したときに分泌されるホルモンです。
一種の「快楽」となり、その感覚をまた味わいたいと思うため、やる気のもとになるともいわれています。
「ドーパミン」へのアプローチ法
ドーパミンの分泌を促したい場合は、達成しやすい目標を立てるのがおすすめです。
「〇時まで仕事をしたらお菓子を食べよう」「家事がひと段落したら好きなことをする」など、簡単なことでOKです。
また、ドーパミンは褒められたり認められたりしたときも分泌されるので、その日立てた、小さな目標を達成した自分を褒めてあげるのも良いでしょう。
それぞれの「幸せホルモン」の特徴を知っていると、自分がどのような行動をしたら良いのかがわかります。今の自分の気持や状態を感じながら、これからどのように過ごしたいかで行動を決めるのがおすすめです。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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