春に旬を迎える食材は、寒い冬を乗り越えてきただけあって、栄養をふんだんに含んだものが多いです。そんな食材のひとつが、生ワカメ。お味噌汁の具などによく用いられるワカメは、昔から髪に良いと言われてきました。男女ともに、その効果にあやかろうと食べている方も多いかと。そんな髪にツヤときらめきを与えてくれる「生ワカメの美味しい食べ方」を、料理研究家である筆者がご紹介します。
■海藻類が髪をキレイに!?
ワカメや昆布、ひじきなどの海藻類は栄養が豊富で、昔から髪に良いと言われています。育毛効果というよりは、髪を美しくする効果が高いようなので、女性は特に摂取したい食べものですね。食物繊維も豊富なので、胃腸の調子を整える効果も期待できます。
■生ワカメの楽しみ方
・しゃぶしゃぶにして楽しむ
鍋に生ワカメを入れると聞くと、どうも出汁を取るためのものではないかと思ってしまいますが、しっかりとしたメインの食材になります。生ワカメを湯に浸けたときにサッと鮮やかな緑色に変わるので、見た目も楽しめます。ポン酢やごまだれでお召し上がりください。
・お刺身にして主役に
普段は脇役のワカメをお刺身にして、主役としてどうぞ。口の中に磯の香りが広がり、コリコリとした歯ごたえが楽しめます。お醤油だけでなく、ごま油やマヨネーズ、コチュジャンなどと合わせても美味しいです。
・酢のものに
生ワカメに刻んだキュウリや玉ねぎを加え、酢のものにすると、さっぱりとした春らしいメニューになります。タコやカニカマなどを加えるとボリューム感も出て、ごはんの良いお供になります。
■保存は冷凍で
生ワカメは鮮度が落ちやすく、3日ほどで粘りが出て旨みが損なわれてしまいます。すぐに使い切らないようであれば、茹でてから冷凍にするのがおすすめ。2~3ヶ月ほど保存が可能です。また使うときは、自然解凍や水に流すとそのまま使用できます。
いかがでしたか? 生ワカメの鮮やかな色は、春らしく目にも眩しくうつります。髪質もそれぐらい美しくなることを期待して、よく味わって食べてください。
(料理研究家 オガワ チエコ)
【関連記事】
・旨みそのまま!「梅干し」がしょっぱすぎたときの対処法4つ