熱々でジューシーな春巻きはとても美味しい。包んでいる皮のパリッとした食感もたまりませんよね。
この春巻きの皮にも、使い方はいろいろあります。揚げる以外にも食べ方があり、料理に用いるとメニューに幅が生まれます。さらには、ダイエットにも効果があります。
そんな「春巻きの皮の使い方」を、料理研究家である筆者がご紹介します。
■そのままダイエット食として
春巻きの皮は、手を加えなくてもそのまま生で食べられます。カロリーも低く、1枚50kcal程度。8枚切りの食パンのカロリーが、1枚だいたい130kcal程度なので、半分以下になります。ですから、同じ具材を使って、春巻きの皮で巻くのと、サンドイッチにするのとでは、カロリーもだいぶ変わってきます。春巻きの皮は、ダイエット食に相応しいと言えるでしょう。
■ヘルシーな餃子に
春巻きの皮と餃子の皮は、火が通っているかどうかの違いはあるものの、素材はほぼ一緒です。ですから、代用は可能。豚の挽き肉やキャベツ、ニラなどで餡を作り、それを春巻きの皮にのせます。端に縦長にのせて、棒状になるように巻いて、フライパンで蒸し焼きにしましょう。春巻きの皮は、餃子の皮に比べて薄いので、調理の際は破れないように注意してください。野菜たっぷりでヘルシーな餃子に。
■ガレット風にしても
フランスの郷土料理であるガレットは、そば粉を使った生地で作るものですが、それを春巻きの皮で代用。フライパンの上に皮を敷いて、その上にベーコンやハム、キノコやチーズなどをのせ、中央に卵を落とします。皮の四隅を中央に折るようにしてから火にかけると、きれいな形に仕上がります。春巻きの皮は薄いので、二枚重ねたほうが調理しやすいです。
■パリパリ食感のスイーツに
春巻きの皮でアップルパイを作ると、パイ生地のサクサク感とは少し違ったパリパリ食感が楽しめます。リンゴを適当な大きさに切って鍋に入れ、バターやシナモン、レモン汁などを加えて煮つめます。リンゴが柔らかくなってきたら火を止め、粗熱が取れたら春巻きの皮にのせて巻きます。フライパンに油をひいて、揚げ焼きにすれば完成です。
いかがでしたか? 春巻きの皮を生で食べられることを知らない方も、多かったのではないでしょうか。使い方次第で、メイン料理にもおつまみにもデザートにもなります。いろいろなメニューをお試しください。
(料理研究家 オガワ チエコ
雑誌やテレビ、書籍等で活躍中。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』、『おにぎらずの本』(泰文堂)、『スティックオープンサンドの本』(講談社)。)
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