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酒粕レシピで美肌・美腸!「はちみつ甘酒」 「酒粕ヨーグルト」の作り方

美養フードクリエイター
岩田 まなみ

甘酒の美味しい季節になりましたね。麹で作った甘酒は本来は夏の飲み物ですが、酒粕で作った甘酒は、身体を温める飲み物として寒い地域や冬に飲まれることが多いよう。酒粕は身体を温めるだけでなく、「レジスタントプロテイン」という不思議なタンパク質や、美肌成分「スフィンゴ脂質」の含まれるビューティーフードなんですよ!

酒粕レシピで美肌・美腸!「はちみつ甘酒」 「酒粕ヨーグルト」の作り方

■酒粕とは

日本酒は、蒸したお米と米麹を発酵させて作った「もろみ」を絞って作られます。この「もろみ」を絞った後の残りが酒粕。ビタミンやミネラルが豊富に含まれるほか、アミノ酸、食物繊維、酵母菌、酵母由来のβ-グルガン、葉酸など美容健康に欠かせない栄養素が詰まっています!

 

■酒粕のビューティー要素3つ

(1)スフィンゴ脂質

白麹菌(しろこうじきん)が生産する酒粕に含まれる、米由来の「スフィンゴ脂質」には、角質層で細胞と細胞をつなぎ合わせ潤いを保つ働きが。シミの元となるメラニンを作るチロシナーゼの活性を抑える効果や、お肌の土台となるコラーゲンやヒアルロン酸を生む「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」の増殖を促進させる効果が期待でき、のエイジングケアにも◎。

 

(2)レジスタントプロテイン

レジスタントプロテインは、消化されにくく腸内で食物繊維と同じ様な働きをするタンパク質。脂をキャッチして体外に排出する働きがあるため、悪玉コレステロールを減少させ、血流をスムーズにする作用があるそう。レジスタントプロテインが脂をキャッチしたまま大腸に届くことで、腸内の動きがスムーズになりお通じの改善も期待できるそうですから、酒粕に含まれる酵母菌などの有用菌と、ダブルで腸内環境美化をサポート。

 

(3)糖化予防に

食べた糖質は、身体の中の消化酵素「αアミラーゼ」によってブドウ糖に分解されます。これが小腸から吸収され、血液に入って糖になります。血液中に糖があふれると、余った糖は脂肪細胞に蓄積されたり、糖化した細胞を作ったりしてお顏のたるみやくすみの原因に。愛媛大学の奥田教授によれば、酒粕にはαアミラーゼの作用を弱めて糖質の分解を抑える物質が含まれるそう。食事の前に甘酒を飲んだり、料理に酒粕を使うことで糖化を予防できそう!

 

■酒粕おすすめレシピ2つ

(1)はちみつ甘酒

水600ccに酒粕100gを加え、ミキサーなどで撹拌してなめらかにします(そのまま一晩置いておけば、ホイッパ―で混ぜるだけでなめらかになります)。火にかけて沸騰したら火を止め、ハチミツをお好みの分量加えます。さらりとした甘酒が仕上がりがお好みの方は、水の分量を増やして下さい。

 

(2)酒粕ヨーグルト

 成分無調整豆乳500ccに酒粕100gを加え、ミキサーで混ぜ保存用ビンなどに入れ、1日1回ビンを振って混ぜ、ヨーグルトのような硬さになるまで常温で発酵させます。夏場なら2日程度、冬場は暖かい部屋で3日程度で完成(ヨーグルトメーカーを使えば1日~2日で完成します)。

美肌もダイエットもお任せ! な酒粕。この冬は、酒粕を使った甘酒で温まってみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)

【関連記事】
これは使える!甘酒で作る、便利な「万能美容ダレ」レシピ4つ

【参考】
佐賀大学農学部北垣研究室の研究紹介 – 佐賀県大学農学部北垣研究室
オリザセラミド – オリザ油化株式会社
美しくすこやかな毎日に酒粕のチカラ!- 大関
酒粕の栄養 – 小林春吉商店
日本伝統のあの発酵食品で驚きコレステ減効果! – ためしてガッテン 2010年11月24日放送 NHK

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