乾燥が気になる季節になりましたね。お肌が乾燥すると、バリア機能が弱くなり肌荒れしやすくなるだけでなく、小じわが目立ち、疲れた印象を与えます。
美養フードクリエイターである筆者が、お肌の乾燥予防のために毎日の食生活に取り入れている良質オイルを3つご紹介します。ただ食べるだけでなく、取り入れ方で大切なポイントもお伝えします。
■美容家が本当に食べている良質オイル3つ
(1)亜麻仁油(フラックスシードオイル)
オメガ3系脂肪酸は、体内で合成することができず食べものからとる必要があります。中でもEPAやDHAなどは、青魚に多く含まれることで知られていますね。
亜麻仁油には、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸が、植物の中でもダントツに多く含まれています。血液と血管の健康を守るα-リノレン酸には、血液をサラサラに保ち、お肌の細胞に酸素と栄養を届けることから、美肌効果が期待できます。
<とり方ポイント>
亜麻仁油は加熱に弱いため、加熱しないこと。サプリメント的にサラダや納豆に加えて食べています。
(2)EV(エクストラバージン)オリーブオイル
オリーブオイルは、オリーブ由来のポリフェノールが含まれた、抗酸化力が強い良質オイルです。食べた時に喉がヒリヒリイガイガするような味のオリーブオイルほど、ポリフェノールが多く含まれているといわれています。
試食できない時は、低温圧搾、無濾過のオリーブオイルを選びましょう。主成分であるオレイン酸は加熱に強いため、日々のお料理にも使えます。
<とり方ポイント>
使い勝手のいいオリーブオイルですが、主成分であるオレイン酸は、体内で合成することができるため、とり過ぎれば脂肪の蓄積につながります。亜麻仁油のようにサプリメント的にとるのではなく、日々使うオイルとして取り入れましょう。
(3)ココナッツオイル
スーパーフードとしてもお馴染みのココナッツオイル。すでに体内に備わっている抗酸化力を高める働きが期待されています。
季節とともに紫外線が弱くなっても、活性酸素は日々身体の中で生まれているため、ご自身の抗酸化力を高めておくことがアンチエイジングにはマストですね。
加熱に強く、お料理やお菓子作りにも使えます。独特の風味があり濃厚なオイルなので、バターの代わりとしてよく使われます。
<とり方ポイント>
主成分である中鎖脂肪酸は、代謝に消化酵素を必要としないため、素早く体内に吸収されケトン体に変換されて、身体のエネルギー源となります。そのため、脂肪として蓄積されにくい良質オイルです。
ただし、ココナッツオイルからエネルギーを作り出すため、すでに蓄積された脂肪の燃焼を妨げる場合もあります。オリーブオイル同様、サプリメント的にとるのではなく、今まで使っていたオイルと置き換えて使いましょう。
良質オイルとはいえ、とり過ぎれば脂肪の蓄積の一因となります。上手に食生活に取り入れて、お肌に潤いを与えたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。))
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【参考】
※成分情報 亜麻仁油 – わかさ生活
※「Dr.クロワッサン 「油」で健康になる!」(2014年)マガジンハウス