夏に向けたダイエットがなかなか進まない……という方も多いのでは? そんな方におすすめなのが「大麦」。特に、朝食に大麦を食べることで痩せホルモン「GLP-1」の分泌を促し、ヤセ体質を作りやすくなるのだとか。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、「大麦」のダイエットパワーと、美味しく続ける「朝大麦」1週間レシピをご紹介します。
■大麦のひみつ「β-グルガン」のダイエットパワー3つ
(1)満腹感が続く
大麦に多く含まれるβ-グルガンは食物繊維の仲間。
大麦食品推進協議会によれば、β-グルガンが腸内細菌によって分解されて作り出す成分は、小腸を刺激して痩せホルモンとも呼ばれる「GLP-1」や食欲抑制に関わるホルモンの分泌を促すそう。
また、食欲を増進させるホルモン「グレリン」を抑制効果もあり、朝に大麦を食べることで1日の食欲が自然とコントロールされるそう。
(2)余分なものを溜めこまない巡りの良い身体に
β-グルガンは、小腸で吸収されず大腸に届き、ビフィズス菌のエサとなって数を増やすことが判っています。また腸内細菌によって分解される際に発生する短鎖脂肪酸は、大腸を刺激してぜん動運動をサポート。
腸内環境を美化して、スムーズな排出を促すことで、余分なものを溜めこまない痩せ体質に!
(3)脂肪の蓄積も防ぐ!?
β-グルガンは、ネバリのある食物繊維。このネバリが食事から摂った糖を吸着して糖の吸収を穏やかに。
血糖値を下げるため分泌されるインスリンには、糖を脂肪細胞に取り込ませる働きがあり、糖の吸収を穏やかにすることも痩せ体質を作るポイント。
■美味しく続ける「朝大麦」1週間レシピ
●大麦のお粥…大麦1カップに対し、水3カップを加え沸騰したら弱火にして20分程度煮込みます。お好みで鶏ガラスープやコンソメで煮ても美味。
●大麦スープ…いつものスープに茹でた大麦を加えるだけ。大麦のプチプチとした食感が加わり食べごたえも◎。
●大麦スムージー…茹でた大麦30g程度に、バナナ1/2~1本、豆乳1/2カップ、無糖ヨーグルト30gを加えミキサーで混ぜます。大麦のβ-グルガンに、乳酸菌やオリゴ糖が加わった腸内環境美化スムージーです。
●大麦サラダ…野菜を細かく切り、茹でた大麦と混ぜお好みのドレッシングで和えるだけ。食べごたえもバッチリ!
●大麦納豆…茹でた大麦と納豆を和え、醤油や辛子で味を調えます。混ぜるだけなので忙しい朝にもおすすめ。
●大麦ドリア…茹でた大麦に牛乳を加えて温め、水分が無くなったら耐熱容器に入れ、チーズをのせてトースターで焼き、コショウで味を調えます。お好みでシーフードや野菜を入れても◎。
●大麦ととろろ昆布のおにぎり…パサパサとしている大麦ですが、とろろ昆布と和えることで、まとまりが出て、おにぎりも作れます。昆布が旨みとなって、おにぎりの美味しさもUP!
大麦をたっぷりのお湯で芯がなくなるまで茹で、茹でた状態で冷蔵庫で保存することもできます。お正月太りが気になる方、今年こそ痩せ体質を作りたい! と思っている方は、ぜひ、朝大麦を取り入れてみて!
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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