ヒップには、日常生活の動作がダイレクトに映し出されます。例えば、筋肉があまり使われていないため、重力に負けて垂れ下がったり、間違った日常の動作により、姿勢が悪さがクセとなって骨盤の角度が変わり、大きく四角いヒップになったりします。
とくに、日常で何度も繰り返される「座る」と「歩く」動作で、間違った筋肉の使い方をすると、ヒップラインを崩すことにつながります。
日常の動作を改め、さらにエクササイズを実践して、若々しく美しいヒップラインを目指しましょう。
■「座り方」と「歩き方」で気を付けるべきポイント
(1)座り方
NG姿勢
左右の座骨とともに、おしりの仙骨も座面についています。仙骨に負担がかかると、骨盤の角度が変わり、脂肪がつきやすくなります。また、ヒップから太ももラインにかけて脂肪がつきやすい状態となり、広がったヒップにつながります。
OK姿勢
左右の尾骨と太ももの後ろだけが座面についています。
(2)歩き方
NG歩き
膝をまげて内またになっています。すると、正しい筋肉が使われず、垂れ下がったヒップや扁平のヒップのもとになります。
OK歩き
膝を伸ばし、つま先は正面を向いています。
上記2つの動作を改め、さらにご紹介するエクササイズを実践してみてください。丸みの頂点が、できるだけ高い位置にあるヒップラインを目指しましょう。
■椅子を使ってグラマラスなヒップラインを作るエクササイズ
(1)椅子の背もたれに手を添えます。
(2)上半身を前に倒し、片方の足を後ろに上げ、床と平行になるようにします。
(3)(2)の体勢から、さらに身体よりも上に足をあげます。このとき、ヒップの筋肉を使っていることを意識して行ってください。
(4)この動作を30回行いましょう。反対側も同様に行います。
椅子に体重をかけすぎると、バランスを崩して転倒し、ケガを招きます。背もたれをつかむのは、あくまでも補助程度の意識で行いましょう。
丸みのあるヒップラインは、後姿を華やかに見せます。トレーニングを行うとともに、日常動作も意識して、美しいヒップラインを目指しましょう。
(日本ウォーキングセラピスト協会代表理事 長坂靖子
10代でミス日本、準ミスワールド日本代表選出。モデル活動を経てウォーキング講師となる。出産を機に健康ウォーキング、ストレッチ講座を展開。「姿勢力」等著書多数。美容番組MC等活動は多岐に及ぶ。)
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