日本の発酵食品の代表ともいえる「納豆」。納豆は、大豆由来の栄養に加え、納豆菌による発酵過程で生まれる栄養も含まれた、腸内環境美化に役立つ食品です。
納豆売り場には、たくさんの納豆が並べられていて、納豆の人気をうかがうことができます。どれも同じに見える納豆ですが、いくつかの種類があります。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して15年、美養フードクリエイターである筆者が、さまざまな納豆とその違いをご紹介します。毎日飽きずに納豆を続けるためにも、いろいろな納豆を取り入れてみましょう。
■どれを選ぶ?納豆の違い
(1)丸大豆納豆
一般的な納豆のほとんどが、大豆を丸ごとそのまま使った丸大豆納豆です。
匂いが少ないもの、ネバリが少ないものなど風味の違いがあるのは、納豆菌の違いによるものです。ですが、栄養価はさほど変わりませんので、お好みの風味の納豆を選びましょう。
(2)黒豆納豆
大豆ではなく、黒豆を使ってつくった納豆です。
大豆の納豆より歯ごたえがあり、納豆臭も弱く食べやすい納豆です。黒豆を丸ごと使っていますから、黒豆由来のポリフェノールも摂ることができます。
(3)ひき割り納豆
臼で小さく砕いた大豆と納豆菌を発酵させて作られた納豆がひき割り納豆です。
大豆の皮が使用されていないため、食物繊維量は丸大豆納豆より少ないのですが、小さな粒に納豆菌がついて発酵しているため、発酵が早く、発酵過程で生れるビタミン類が多い、消化が良いなどのメリットがあります。
(4)ドライ納豆
一般的な納豆と、見た目も風味も違うのがドライ納豆です。天日干しやフリーズドライなどいくつかの製法があります。
納豆菌は熱や乾燥に強いため、ドライ納豆であっても納豆菌をとることができます。
天日干しのドライ納豆は、硬い歯ごたえがあります。フリーズドライ納豆は、サクサクと軽い歯ごたえでナッツのようです。どちらも、そのまま食べたり、ご飯にかけたり、サラダのトッピング、冷奴の薬味などお料理にも使うことができます。乾いているため、納豆独特のネバリも少ないですから、納豆が苦手という方にも食べやすいのが特長です。
発酵食品は、毎日続けることで腸内環境に良い影響を与えます。お好みの納豆を見つけて、毎日美味しく納豆を続けたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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