電車やオフィス、レストランなどの公共施設に冷房が入りはじめましたね。日中暑い時間帯があっても、一日中冷房のなかで過ごすにはまだ寒いこの季節。「初夏らしいお洋服を着たい!」と思っても、寒くて長袖が手放せない方も多いのではないでしょうか?
まだまだ冷房は早いと感じている方へ。健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、オフィスでも手軽に取り入れられる「冷房対策になるお茶」を3つご紹介します。
■冷えに備える!夏前の冷房対策に飲みたいお茶3つ
(1)ジンジャーティー
ショウガは冷え取り食材としてお馴染みですね。生のショウガを加熱乾燥させることで産生されるショウガオールという成分には、血行をよくして身体を内側から温める働きのあることがわかっています。
ジンジャーティーに使われている生姜は、加熱乾燥しているものが使われていますから、身体が芯から冷えると感じる方におすすめです。
(2)オレンジピールティー
ミカンなどの柑橘系の皮や袋、筋に多く含まれているのがヘスペリジンです。ヘスペリジンは、ポリフェノールの中でも、毛細血管の健康を守り、末梢部の血流をサポートする働きがあります。
直接冷房にあたる首筋や肩、手足などの末梢部の冷えが気になる方におすすめです。
また、オレンジの香りには気持ちをリラックスさせる働きもありますから、気持ちをリフレッシュさせたい時にもいいですね。
(3)麦茶
夏の飲みものとしてお馴染みなのが、麦茶です。
麦茶の香ばしい香り成分であるアルキルピラジンには、血液をサラサラにして流れをスムーズにする働きのあることがわかっています。オレンジティーと同じように、手足など末梢部の冷えが気になる方にもおすすめです。
■冷え対策になる飲み方
ご紹介したお茶の冷え取り効果は、その成分によるものですから、冷たくして飲んでもその効果は変わることがありません。ですが、温かいお茶として飲んだほうが、胃腸があたたまり、より冷えの改善に役立ちます。
本格的な夏はこれからなのに、すでに冷房による冷えを感じている方。今年は早めの冷房冷え対策で、血液の巡るあたたかい身体を目指したいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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【参考】
※生姜の成分であるショウガオールの生成実験 – 小川生薬
※ヘスペリジンとは – グリコ
※香ばしい麦茶は血液をサラサラにする! ―カゴメ総合研究所がヒトで確認― – カゴメ