食品と違い、消費期限の記載のない化粧品は「捨てどき」がわかりづらいですよね。しかし、化粧品にも使用期限があることをご存知でしたか?
化粧品は安全性や品質が保たれるよう法律で規制されています。
エステティシャンの筆者が、コスメの使用期限と保管方法についてお伝えしていきます。
■未使用コスメの使用期限
生コラーゲンやオーガニックの化粧品など、一部の化粧品には「使用期限」が記載されているものがあります。それらはもちろん、記載の期限までに使い切ることがベストです。
そして、記載のない化粧品にも使用期限はあります。基本的には未開封の場合3年が使用期限となります。ただし適正な条件下で保管するという条件付きです。
未開封でも、「お風呂や倉庫などの、湿度や温度変化のある場所」「直射日光があたる場所」で保管している場合は、期限よりもなるべく早く使い切るようにしましょう。
輸入コスメに要注意
海外ブランドの並行輸入品などは、適切な環境ではない場所での保管や、日本の法律で定められている使用期限の過ぎた製品の場合もあります。
安さは魅力ですが、肌荒れなどを起こしてしまう場合があるので注意しましょう。
■開封後のコスメの期限
開封後は、空気に触れることで化粧品が酸化したり雑菌の影響が考えられます。開封後は、長くても1年以内に使い切るようにしましょう。
特に、保存料が少ない製品や水の分量の多いものは、購入当初と比べると品質の変化が早い傾向があります。期限内でも保管状況や保管場所が悪いと、目には見えない雑菌の繁殖や酸化といった変化が考えられます。
開封後は、継続して使用し使い切ることが一番です。
■コスメの正しい保管の仕方と使い方
化粧品は、「温度差や湿度が少ない風通しのいい涼しい場所」「日光があたらない場所」で保管をしましょう。
キャップのあるコスメを使用したら、清潔にしてからしっかり締めるようにします。フタを開けたまま放置したり、汚れがついたままにしないように、ティッシュなどで容器の口もこまめに拭きましょう。
お風呂場に置きっ放しにしたり、窓際や温度の上がる照明の近くには置かないようにしてください。開封後、分離や沈殿、変色、臭いの変化などがある場合は、肌のために使わず捨てることをおすすめします。
酸化や劣化したコスメは、きれいになるどころか肌トラブルや肌老化の原因につながることもあります。せっかくきれいになるために使うものが逆効果になってしまわないように、使用期限や保管方法を一度見直してみてください。
もし自宅に、「いつ購入したかわからない」「開封後、どのくらいたったかわからない」という化粧品がある場合は、おもいきって捨ててしまいましょう。購入時や開封時にシールなどで日付を書いておくと、管理しやすいです。アイテム数が多い人は、ぜひやってみてくださいね。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松麻美)
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