夏はビールが美味しい季節ですが、ビールは身体を冷やしやすいといわれています。冷えは女性の大敵です。ですが、「身体を冷やすのはさけたい!でも、お酒は楽しみたい」というのが正直なところですよね。
薬膳のプロである筆者が、夏におすすめのお酒をご紹介します。
■ビールは身体を冷やす性質がある!?
「ビールは身体をとても冷やす性質がある」ということはご存知でしたか?
薬膳の世界では、食べ物や飲み物を「身体を温めるもの」「冷やすもの」「どちらでもないもの」とわけて考えますが、ビールは身体をとても冷やす「寒性(かんせい)」という性質に分類されます。
それに加え、ビールはキンキンに冷えているのが魅力でもありますので、ビールを飲むことが日課になっていると身体がとても冷えやすくなってしまうのです。
身体が冷えることで肩こりや頭痛を起こす原因にもつながりやすく、さらには太りやすくなるともいわれています。よって、冷えは身体の内面にも外見にも影響を与えてしまう可能性が高いです。毎日ビールを飲む習慣は、身体のためにもさけた方がよさそうですね。
■ビールのかわりに「ワイン」がおすすめ
夏なので、お酒を楽しみたいですよね。そこで筆者がおすすめしたいが“ワイン”です。なぜワインをすすめるかというと、ワインは身体を温める「温性(おんせい)」のグループに属しているお酒だからです。
さらには、ビールのようにキンキンに冷えていなくても楽しめますし、ホットにしても味わえます。性質的にも身体を温め、温度的にも冷やすことなく楽しめるのがワインの魅力です。
■白ワインと赤ワインの違い
白ワインと赤ワインでは、持っている性質が少し異なります。
白ワイン
・イライラ緩和
・胃腸の働きを高める
・気持ちを安定させる効果の期待
赤ワイン
・イライラ緩和
・鬱々とした気持ちの緩和
・身体を温める力をおぎなう
・気持ちを安定させる効果の期待
白ワインも赤ワインもリラックス効果が高いので、疲れた気持ちをいやしてくれる作用が期待できます。その時の気分や体調に合わせてセレクトしてみてくださいね。
■お酒を飲んだあとは、「ホット緑茶」を
「飲んだ次の日までお酒が残りやすい」という方は、飲んだ後のケアを行うことをおすすめします。
アルコールは身体に熱がこもりやすいので、火照りや喉の渇きを感じやすくなります。そこで、こもった熱をクールダウンしてくれる「緑茶」を1杯飲むと良いでしょう。
緑茶であれば、外食のあとでもコンビニに立ち寄って買うことができますのでとり入れやすいですよね。飲む時はホットにして胃を冷やさないように心がけてください。
夏をおもいきり楽しむためには、健康な身体があってのことです。夏はエアコンで冷えた部屋にいる時間や冷たいものを飲食する機会が多いため、意外と身体が冷えていることが多いです。夏の夜は、ワインを楽しむ習慣をとり入れてみてはいかがでしょうか。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
【関連記事】
・栄養士が食べない「老化が加速する食べ物」
・痩せるどころかむくむ!水分のNG摂取法3つ
・パンを食べても太らない?一緒に摂るべき食材4つ
・「おにぎり&スープ」で太る!?ランチ選びの落とし穴3つ