仕事ではパソコン、プライベートではスマートフォンと、現代人は目を酷使しがちですよね。それゆえ、ドライアイになったり疲れ目になりやすい方も多いのではないでしょうか。
薬膳のプロが、目の疲れ改善効果が期待できる食材をご紹介します。お料理は得意ではないという方のためにも、コンビニで買えるものや外食時に選びたいメニューもお伝えします。
■目が乾きやすくなるのはなぜ?
薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、目のトラブルは「肝(かん)」という臓腑とのかかわりが大きいといわれています。肝はさまざまな働きをしていますが、働きのひとつに「血(けつ)」を貯蔵するというものがあります。
この血は、全身に栄養やうるおいを与える働きをしており、目のうるおいもこの血があることで保たれているといわれています。そのため、肝に貯蔵している血が不足すると目の乾きなどのトラブルが出やすいのです。
目の使い過ぎや頭の使い過ぎで血が不足するといわれていますので、一日の中で目を閉じたり何も考えない時間をもてると良いですね。
■目の疲れには、「血をおぎなう食材」を
血が不足すると、目のトラブルが起こりやすいとお話をしました。そこで摂り入れたいのが、血をおぎなう食材です。「血をおぎなう食材とは、一体どんなもの?」と思われるかもしれませんが、実は身近な食材にあります。
お買い物の際に、ぜひ下記にご紹介する食材を選んでみてくださいね。
目の疲れ改善効果が期待できる食材
・にんじん
・ほうれんそう
・春菊
・枝豆
・クコの実
・ゴーヤ
・鮭
・レバー類
・卵
・ブルーベリー
・昆布
■コンビニでは、薬膳の知恵を活かす
「お料理が苦手な方」「今日はお料理したくない」という場合は、コンビニを利用することもありますよね。
薬膳では作ることが目的ではなく、自分の不調改善にぴったりの食材を選ぶことが大切です。コンビニでも薬膳の知恵を活かすことができます。
目が疲れた時に、コンビニで買いたいメニュー
・野菜スティック(にんじんが入っていると良い)
・鮭おにぎり
・茹で卵
・しじみの味噌汁
■外食でも目のケアを意識
忙しい時や気分転換に外で食事を楽しむこともありますよね。コンビニ同様、外食でも薬膳の知恵を活かしましょう。
外食時に目の疲れを感じた時は、下記のメニューを頼んでみてください。
外食で選びたいメニュー
・かきフライ
・まぐろのお刺身
・ほうれん草のナムル
・レバニラ定食
目の疲れを感じると、仕事の効率も低下してしまうかもしれません。目をいたわる食材を味方につけて、内側からのケアも心がけましょう。もちろん、目をつぶったり、アイマスクをするなどして目を休める時間をつくることも大事です。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ
自ら抱えていた不調を、薬膳に出合い克服したことをきっかけに、同じ悩みを抱く女性の助けになりたいと思い、スクール歴代トップ5に入る成績で資格を取得。体質カウンセリング、レッスン、イベント開催の他、薬膳コラムも執筆中。簡単にできる薬膳の知恵をお届けしています。)
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【参考】
※早乙女孝子著(2016年)『漢方の知恵を毎日の食卓に いつもの食材 効能&レシピ帖』つちや書店
※日本中医食養学会編著(2014年)『現代の食卓に生かす「食物性味表」改訂2版』燎原書店