朝起きて、「まだまだ眠い」「エンジンがかからない」と、朝が苦手という方も多いのではないでしょうか? 起きた時にだるさを感じると憂うつな気分になってしまい、出社するのもツラく感じてしまいますよね。
しかし、そのだるさは食生活やライフスタイルが原因かもしれません。国際薬膳調理師の筆者が、薬膳の目線で朝の目覚めをよくする方法を3つご紹介します。
■薬膳的「朝の目覚めをよくする方法」3つ
(1)夜に食べ過ぎない
朝にだるさを感じる時は、前日の夜に食べ過ぎている可能性が高いです。なぜなら、「消化にもエネルギーを使う」と中医学(中国伝統医学)では考えられていますので、夕飯をお腹いっぱいまで食べてしまうと翌朝に重だるさを感じてしまうのです。
消化に時間がかかるのは食事の量だけではなく、脂っこい物や辛い物などもあてはまります。夕飯はお腹8分目くらいの量を食べ、やさしい味付けのシンプルなメニューにしましょう。
夕飯メニューの例
・キャベツ、にんじん、たまねぎのスープ
・山芋と鶏肉の味噌炒め
・きゅうりの梅和え
(2)23時〜25時の間に寝る
23時〜25時は、次の日の活動エネルギーを充電したり、身体を修復する時間だと考えられています。この時間にしっかり寝ることで翌日すっきりと起きやすくなりますので、できるだけ24時を超す前に眠る習慣をつけましょう。
とはいえ、「わかっていても、なかなかこの時間に眠ることができない」とお悩みを抱えている方も多いかもしれません。そういう場合は、「水曜日だけは23時までに眠る」というように、曜日を固定して睡眠をしっかりとる日をつくると良いでしょう。
寝る時間を決めないと、遅くまで仕事をしてしまったりスマートフォンをダラダラ見てしまい、休む時間をないがしろにしてしまう可能性があります。なので、まずは週1日からゆっくりと寝る日を確保するようにしてみてください。
(3)黒い食材を食べる
すっきりと起きられないのは、睡眠をきちんととれていない証拠でもあります。
中医学では、熟睡できない原因のひとつとして「血(けつ)」不足をうたがいます。この血は、栄養を全身に送り届ける働きをしています。血が不足すると、エネルギー不足で夜中に目が覚めてしまったり、熟睡できなくなってしまうと考えられています。
血不足になる要因は、ストレス、目や頭の使い過ぎ、食材のかたよりなどがありますが、食事は意識しやすいジャンルだと思います。日頃から、下記の血をおぎなう食材を摂り入れましょう。
血をおぎなう食材
・黒豆、黒ゴマ、黒きくらげなどの黒い食材
・にんじん、ほうれん草
・まぐろ、鮭
・レバー類
「朝は、だるさを感じやすく起きにくい」というイメージがあるかもしれませんが、食事とライフスタイルを少し意識してみると朝の目覚めが変わってくるかもしれません。ぜひ、ご紹介した方法をコツコツと生活のなかにとり入れてみてくださいね。
(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口ゆうみ)
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