一年の締めくくりといえば、大掃除を行いますよね。そんな時こそ、「この服はいつか使うかもしれない」ととっておいた服を見直す良い機会かもしれません。
ファッションスタイリストの筆者が、年始までにスッキリさせたい「クローゼットの整理整頓テクニック」をご紹介します。
■「捨てる服」と「残す服」の選び方
整理整頓を進めるにあたって、「捨てる服」と「残す服」の選別から始めましょう。モノを捨てられない方にとっては、本来捨てるべきである服も残してしまいがちです。
洋服に限らず人はモノに対して執着が生まれやすいので、感情だけで整理整頓をするとどうしても捨てられないモノばかりが増えてしまいます。そこで、捨てる服と残す服を冷静に判断するためのチェックリストを以下にご紹介します。
捨てるべき服のチェックポイント
□1年以上、袖を通していない
□くたびれた服(インナーや下着含む)
□10年以上経過したブランド服
□今の自分のサイズに合っていない
□若かりし頃の思い出の服
□流行遅れの服
□頑張ればまだ着られると思う服
残しても良い服のチェックポイント
□袖を通すだけで気分が上がる服
□清潔感のある服
□定番で古臭さを感じない服
□着回しが何通りも作られる服
捨てる服と残す服のどちらのチェックポイントにも該当する場合は、捨てる服として判断してください。例えば、着回しの効く使い勝手の良い服であっても、何度も着用してくたびれた印象があればそれは捨てるべき服に該当します。
1着ずつと向き合って感覚的に捨てたり残したりするのではなく、「どの項目にあてはまるかな」と冷静にジャッジすることで、余計な感情抜きで服を捨てることができます。
■捨てられない服はどうすればいいの?
冷静に判断をしたとしても、どうしても捨てられない時もあります。そんな時は、無理に捨てようとしなくてもかまいません。
ただし、残しても良い服に着数を決めましょう。「使わない服はクローゼットの中に2点まで」、押入れなら、「圧縮袋に入れて3〜5点まで」というように決めることで、捨てることにストレスを感じすぎずに整理整頓ができます。
捨てられない服の中でさらに優先順位をつけながら残すことで、少しずつつ服を整理する習慣がついていきます。
■収納テクニックを高めることも大切
服の選別に加えてもう1つ重要なのが、「収納テクニック」です。そんなにむずかしいことではありません。
仕切りのあるケースを購入してその中に服を収めるようにしたり、ハンガーをそろえてクローゼット全体の見栄えを良くしたりする程度でも十分です。整理整頓の意識づけができるようになります。
見せる収納テクニック
しまう・隠す収納以外にも「見せる収納テクニック」を身につけるのも良いです。
見せる収納とは、アパレルショップの棚づくりのように、見えているのに整理整頓ができている収納テクニックです。「色別、アイテム別に洋服をかける」「マフラーなどの細々したものはオシャレなカゴバッグに入れる」「壁に帽子をかけて並べておく」などです。
クローゼットを開けた時にご自身の心が明るくなるような収納をしておくと、自然と整理整頓が楽しくなるはずです。
理想的なクローゼットは、ご自身が今以上に美しくなるための服であふれていることです。開けた時に「今日は何を着ようかな」とワクワクする気持ちが持てる、そんなクローゼットになるよう整理整頓をしてみてくださいね。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子
ファッションスタイリストの経験を経て2014年からライター業を開始。anan web・女子SPA!などでトレンドファッション、恋愛、美容コラムを執筆中。)
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