まだまだ「鍋料理」が美味しい季節ですよね。一度にたくさんの食材を楽しむことができ、調理も簡単です。洗い物が少なくてすむことも嬉しいポイントですよね。
そんな鍋料理にいつもとは少し違う調味料や食材を加えることで、新しい味わいになります。
今、注目の「発酵調味料」や、とり寄せてでも試したい「絶品調味料」と、冬美容に嬉しいおすすめの「旬食材」をインナービューティー料理研究家の筆者がご紹介します。
忙しい日でも、鍋料理なら気軽に挑戦できるでしょう。
■冬美容におすすめの旬食材4つ
(1)寒ブリ
冬が旬の「ブリ」は、アンチエイジングビタミンと呼ばれる「ビタミンE」が豊富です。折角なら良質な脂質が豊富な天然物をチョイスしてみてください。
鍋料理の具材にして煮込むのはもちろんのこと、薄切りにしてブリしゃぶにしてもおいしいですよ。
(2)あんこうの肝
あんきもとも呼ばれる「あんこうの肝」は高カロリーなイメージがありますが、栄養の宝庫です。
特に、アンチエイジングに欠かせない抗酸化作用の高い「ビタミンE」や「セレン」が豊富です。ほかにも「ビタミンA」「ビタミンD」「ビタミンB群」なども豊富に含まれています。食べすぎには気をつけ、適量をおいしく楽しんでください。
(3)ゆず
鍋にトッピングするだけで華やかになる「ゆず」は、冬が旬です。
コラーゲンの生成をサポートし、シミ予防にも働きかける「ビタミンC」が豊富です。鮮やかな黄色の皮を薄く削いで細切りにし、トッピングするのがおすすめです。
果汁はしょうゆと合わせて自家製ポン酢にすることができます。皮に伝うようにして絞ると皮の香りが果汁に移りより華やかになるでしょう。
(4)干しシイタケ
きのこ類はうまみ成分たっぷりで、低カロリーな食材です。特に、干ししいたけはお湯やつゆで戻す際にとてもいい出汁が出ます。
「食物繊維」も豊富で腸活にもぴったりです。不足しがちな「ビタミンD」も豊富に含みます。
■食のプロがすすめる「絶品調味料」
生塩麹
肉や魚などのたんぱく質を柔らかくし、うまみを足してくれる発酵調味料です。あらかじめ揉みこんで下味をつけてから鍋に投入するのがおすすめです。
米麹の生きた酵素をとり入れて、身体の中からキレイになりましょう。
塩ポン酢
一般的なポン酢に比べて酸味が少なく、ほどよい塩気と旨みが特徴です。
鶏肉や白身魚、豆腐などによく合います。鍋料理以外にもサラダや蒸し野菜などにもよく合います。
黒七味
筆者は、京都に行ったら必ず黒七味を購入します。七味と黒コショウのいいとこどりをしたような複雑で繊細な味わいは、鍋料理のアクセントにもなります。
ひと振りで、ちょっぴり大人な品のある味わいになります。通販でも購入が可能です。
ゆず胡椒・かぼす胡椒
ピリリとした辛みは鍋料理のアクセントになります。鼻を抜けるさわやかな香りは、どんな具材にもよく合います。
選ぶ際は保存料などが入っていない無添加のものを選んで、素材本来の味わいや香りを楽しんでみてください。
かんずり
食通が今注目している発酵調味料のひとつの「かんずり」。新潟県の唐辛子を雪にさらした後、麹・ゆず・塩とあわせて約3年間、熟成発酵させて作る香辛料です。
辛い物が好きな方はもちろん、辛い物が苦手な方でも大根おろしに少量混ぜたりポン酢に混ぜると食べやすくなります。シンプルな水炊きによく合います。
いかがでしたか? あったかくておいしい栄養満点の鍋料理を、いつもとは違う調味料や食材をちょい足しして楽しんでみてください。冬の終わりまで味わい尽くしながら、身体の中からキレイを磨きましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子
「楽しく正しく食べてカラダの中からキレイに健康に」をモットーに、インナービューティーを軸としたコラム執筆やレシピ開発等を通じ女性のライフステージごとに関わる「食×美」の大切さを幅広く発信中。二児の母。)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・ 間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社
※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社
※藤原昌高/著(2010年)『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店