暦の上ではもう夏ですね。日に日に太陽のまぶしさや紫外線の強さを感じるようになりました。
これからの時期は、本格的な紫外線ケアが必要になってきます。日焼け止めや日傘などのアウターケアに加え、食べ物からのインナーケアも美肌には欠かせません。
また、季節の変わり目は気温や湿度の変化により身体が負担を感じやすいので、ストレスケアも忘れずに行いましょう。
インナービューティー料理研究家の筆者が、紫外線やストレスケアのためにとり入れたい旬食材を5つご紹介します。
■紫外線やストレスケアのためにとり入れたい旬食材5つ
(1)アスパラガス
疲労回復に強く関わる「アスパラギン酸」を多く含むアスパラガスは、美肌作りに欠かせない「ビタミンC」やアンチエイジングをサポートする「ビタミンE」、代謝をサポートする「ビタミンB群」などの美容に嬉しい栄養が豊富です。
「食物繊維」も豊富なので、便秘改善やダイエットにもおすすめです。
(2)枝豆
余分な脂質や糖質の代謝をサポートする「ビタミンB群」が豊富な枝豆は、ダイエットにもぴったりの食材です。美肌作りに欠かせない「ビタミンC」や、細胞のもとになる「たんぱく質」も豊富です。
ビタミンCは、美肌作りだけではなくアルコールの代謝にも使われます。まさに、ビールのおともにピッタリな食材です。
女性に不足しがちな「葉酸」も多く含みます。
(3)空芯菜
抗酸化作用の高い「カロテン」や「ビタミンC」が豊富です。これらは、相乗効果で抗酸化力が高まる栄養素です。
女性に不足しがちな「鉄分」や、むくみを改善する「カリウム」も多く含みます。「ビタミンE」が豊富なオリーブオイルやごま油でさっと炒める調理法がおすすめです。
(4)トマト
抗酸化力が高い「リコピン」が豊富なトマトはオリーブオイルなどの油と相性が良く、栄養素の吸収率が高まります。サラダでいただく際は、オリーブオイルをひと回しすると良いでしょう。
コラーゲン生成やシミ対策に働きかける「ビタミンC」、乾燥から肌を守る「ビタミンA」なども含みます。
(5)ピーマン・パプリカ
アンチエイジングに欠かせない栄養素の「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」を豊富に含むピーマンは、紫外線ケアにピッタリの旬食材です。
生だと苦みが強いので、油炒めにすると良いでしょう。より抗酸化力の高い赤パプリカは甘みが強いので、生食にも向いています。ヘタと種をとり除き細切りにして冷凍保存しておくと便利です。
ご紹介したほとんどの食材が通年手に入る時代になりましたが、旬の食材は1年のなかでも栄養価がより高く、美容のためにもおすすめです。旬食材を積極的にとり入れ、身体の中からキレイと元気を磨きたいですね。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社
※白澤卓二/監修(2018年)『医者が教える最強の食事術』宝島社
※藤原昌高/著(2010年)『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店