「新玉ねぎ」が美味しい季節になりましたね。新玉ねぎは普段食べている玉ねぎと食感や水分量が異なります。
管理栄養士の筆者が、新玉ねぎならではの食べ方をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
■新玉ねぎと普段の玉ねぎの違いとは?
新玉ねぎと普段食べている玉ねぎは、出荷方法が違うだけで同じものです。
普段食べている玉ねぎは、日持ちを良くするために表皮を乾燥させてから出荷しています。一方、新玉ねぎは乾燥させずにすぐに出荷するため、普通の玉ねぎよりもみずみずしいのが特徴です。
■玉ねぎの栄養
玉ねぎに含まれる栄養のなかで特に注目したいのが、「硫化アリル」です。
硫化アリル
玉ねぎのピリっとした辛さの元である、「アリシン」(硫化アリルの一種)という成分が含まれています。アリシンには以下の働きが期待できます。
・「ビタミンB1」の吸収を良くする
・血液の流れを良くする
・疲労回復
アリシンは、ビタミンB1の吸収を良くするといわれています。ビタミンB1は豚肉に多く含まれているため、玉ねぎと豚肉を使った料理(酢豚や生姜焼きなど)がおすすめです。
その他、豆類にもビタミンB1が含まれているため、蒸し大豆と新玉ねぎでサラダにしても良いですね。
せっかく食べるなら、効率よく栄養素を吸収できる食べ方をしたいですよね。食べ合わせの工夫を、ぜひ意識してみてくださいね!
ビタミンB1
「ビタミンB1」には以下の働きが期待できます。
・糖質の代謝を促す
・疲労回復
玉ねぎを食べることで、「血液サラサラ」や「疲労回復」の効果が期待できますね。
血液の流れが滞っていると、代謝が悪くなりがちです。そのため、玉ねぎを食べて血液の流れを良くすると、美肌効果も期待できます。
■新玉ねぎならではのおすすめの食べ方
生で食べる
新玉ねぎは、みずみずしさが最大の特徴です。加熱調理をするとベチャっとなることがあるため、サラダなどで食べることをおすすめします。
硫化アリルは水溶性なので、水に溶け出しやすい性質があります。そのため、生で食べると効率よく栄養素を吸収することができます。
辛味が気になる時は、サッと水でさらしたり湯通ししてみてくださいね。長い時間、水にさらしたり、湯通しすると、アリシンが水に溶けてしまうため、なるべく短時間でおこなうようにしましょう。
辛味が特に気にならない場合は、そのまま食べるのもおすすめですよ。
スープや味噌汁にする
生で食べるのが苦手な人は、汁物に調理することがおすすめです。水に溶け出した栄養素も、一緒に身体にとり込むことができます。
炒めものよりも水っぽさを感じにくいため、「オニオンスープ」「玉ねぎの味噌汁」などにしてみると良いでしょう。
これから旬を迎えて見かけることが多くなる「新玉ねぎ」は、疲労回復や美肌作りに嬉しい栄養素が含まれています。新玉ねぎの特徴であるみずみずしさを楽しみながら、効率よく栄養素を摂取してくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美
「根拠のある情報を」「体の内側から美しく」がモットー。健康や美容に関する記事執筆や相談業務などフリーで活動中。糖尿病療養指導士、ピンクリボンアドバイザーの資格有。現在はサプリメント管理士の資格取得中。)
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