化粧品の技術的な進歩と情報の多さから、スキンケアの選択肢は増える一方ですよね。
フェイスコンダクターの筆者が、大人女性に必要なお手入れについてご紹介いたします。
■自分の状態を知る
30代も後半になると、そろそろ年齢による変化を感じるものです。メイクのりやもちの悪さに始まり、乾燥による小ジワ、フェイスラインのゆるみ、顔のむくみなど、お悩みは人それぞれです。
必要なお手入れを考える前に、まずは自分の状態についてチェックしてみましょう。
肩、首がこっていないか
現代社会において、肩や首のこりがないという人はいないといっても過言ではないと思います。ただ、こりすぎて自覚のない人が多いことも事実です。
「軽い力で肩や首をもむだけでも痛い」「ゆっくりと伸ばしながら動かすと突っ張る感覚がある」などの場合は、筋肉が硬くなっているかもしれません。
頭皮、顔の筋肉がこっていないか
両手で拳を作り、頭皮や顔全体を軽い力でグリグリと押してみましょう。強い力がかからなくても痛い場所があったら、こりや滞りがある場合があります。
特に、髪の生え際や耳の上の側頭部に疲れがたまると顔のたるみにつながることがあるので、丁寧にチェックしてみましょう。顔の皮膚を強くこすらないように注意しながら行ってください。
肌表面にザラつきがないか
顔の皮膚と、腕の内側の皮膚の感触を比べてみてください。腕の内側は、紫外線などの外部環境によるダメージを受けにくい部分です。指の腹全体で触れた時の感触はどうでしょうか。
ザラつきを感じる部分と滑らかな部分はどこなのか、細かくチェックをしておきましょう。
■大人女性に必要なお手入れ3つ
血行を促進し、老廃物の滞りをなくす
肩や首にこりを感じる場合はストレッチをし、顔や頭皮にこりを感じる場合はマッサージをとり入れましょう。
肩や首がこっていると、血液の流れがスムーズに行われにくい場合があります。顔の印象を若々しく保つためには、血行を良くすることが欠かせません。
顔の血流は首を通っています。酸素や栄養素が血流によって運ばれることを考えると、首や肩のこりをほぐす必要があります。
同様に、頭皮や顔もこっていると感じる場所があるのなら、マッサージをして血流を改善させましょう。
肌表面を整える
肌表面のザラつきの原因はさまざまです。なかでも、大きな影響につながるのが「洗顔」です。
日中、肌表面に付着した汚れや、肌から分泌された皮脂や汗と混ざったファンデーションなどは、寝る前にきちんととり除く必要があります。
自分のメイクにあったクレジングを
メイクの濃さは人それぞれです。それぞれのメイクにあったクレンジングを使っているかどうかが、スキンケアの効果を左右する場合があります。
ファンデーションをはじめとする多くのメイクアップ製品は、油分を含んでいます。毛穴から出てくる皮脂も油です。ザラつきが気になる場合は、クレンジングオイルやバームがおすすめです。肌に汚れを残さずに洗うだけで、肌本来の機能も高まります。
スキンケア
自分の肌状態を知って滑らかに整えると、スキンケアの効果アップが期待できます。年齢を重ねると、肌の水分を維持しずらくなるだけではなく、皮脂の質も低下するといわれています。
これにより、本来持っているバリア機能が不安定になるといえるでしょう。それをおぎなうのがスキンケア製品です。
大人の肌に水分のみならず良質な油分をおぎなうことで、バリア機能をサポートします。肌が乾燥しやすい・ゆらぎやすいという方は、化粧水と一緒に油分をおぎなう「乳液」「クリーム」「オイル」などをとり入れましょう。
顔の部分によって水分量や皮脂量が違いますので、化粧品をつける量にも気を配ることも大切です。
自分の肌状態を理解すれば、アイテム選びは使い心地や香りの好みで自由に選ぶことができます。まずは、自分の状態を把握し、整えることにも意識を向けてみてくださいね。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 上野リサ
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、幅広いジャンルで「顔創り」に取り組む。顔を起点とした”善い美容習慣の定着”を目指す「face conductor」というジャンルを開拓。)
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