よもぎを使った草餅や、和菓子などのスイーツが好きな方は多いでしょう。よもぎは食べるだけでなく、お茶にして飲んだりよもぎ風呂にして入ったりと、さまざまな活用法があります。
美容家の筆者が、よもぎの魅力についてお伝えします。
■肌と身体のアンチエイジグに
スーパー緑黄色野菜ともいわれるよもぎには、「カルシウム」「マグネシウム」「ビタミンA」ビタミンB1」「ビタミンB2」「ビタミンC」をはじめとした、アンチエイジングに嬉しい成分が豊富に含まれています。
また、コスメに使用されるヨモギ葉エキスには、シワやたるみ、黄くすみの予防をサポートする抗糖化物質も含まれているので、若々しい身体を目指す女性にはぴったりの植物です。
■胃腸にやさしく、きれいな腸に整える
よもぎには胃腸の調子を整えて、腸内をきれいにする作用があるといわれています。胃腸が弱い方はもちろん、暴飲暴食をしてしまったり体調がすぐれない時などに、お茶やお粥によもぎをとり入れてみてください。
口周りのニキビができやすい人にもおすすめです。
■女性ホルモンのバランスを調整する
よもぎには、女性ホルモンのバランスを調整する作用があります。更年期やPMSなどの緩和に良いとされる精油成分も含まれているので、デリケートゾーンのケアや女性特有のお悩みの改善にも効果が期待されています。
よもぎ蒸しやよもぎ風呂は直接よもぎの成分を粘膜から吸収させることができるので、お悩みがある方はぜひ試してみてください。
■よもぎの活用方法
女性特有のトラブルや背中ニキビやあせも、肌荒れ、痔や肩こりなどの場合は「よもぎ風呂」、胃腸の不調や冷え、貧血が気になる人は「よもぎ茶」として利用することがおすすめです。
■よもぎ風呂のやり方
よもぎパックや乾燥よもぎを使った「よもぎ風呂」のやり方をご紹介します。
市販の入浴剤の場合、そのまま湯船に入れるタイプのものもありますが、よもぎ100%のよもぎパックや乾燥よもぎの場合、一度煮出した方が、少量でしっかりとよもぎ成分を楽しむことができます。
(1)よもぎパックを用意する
よもぎパック(よもぎ蒸し用のよもぎが詰まったパック)を用意します。市販されているよもぎ風呂用のパックを使用するか、ない場合は、乾燥よもぎ15〜30gほどをお茶用のパックに詰めて使用します(よもぎパックと乾燥よもぎは、どちらもネットなどで購入できます)。
(2)鍋で煮出す
鍋に1リットルの水とよもぎパックを入れて煮ます。沸騰したら中火にして、5分ほど煮出します。
(3)湯船に、煮出したものを入れる
黄金色になったら、鍋のお湯とよもぎパックを湯船へ入れます。
あとはいつもどおりに入浴するだけです。15分くらい浸かることで、よもぎ成分の浸透が期待できるといわれています。特に秋〜冬は、ポカポカ感が長引き、違いを実感しやすいはずです。
※キク科アレルギー、よもぎアレルギーの人は控えてください。
よもぎは、さまざまな健康効果が期待できます。お茶や食事、お風呂などの生活のなかにとり込みやすいアイテムがたくさんあります。ぜひ、日本最強のハーブ「よもぎ」を、活用してみてくださいね。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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【参考】
※こだわり よもぎ蒸し手順(PDF) – よもぎ温熱セラピー協会
※若杉友子 著『若杉ばあちゃんのよもぎの力』(2018年)パルコ※真木文絵 著、池上文雄 監修『ココロとカラダに効く ハーブ便利帳』(2016年)NHK出版