美味しい朝ご飯は、気持ちよく1日を迎えるためにも欠かせない存在です。おこもり日和が続く今だからこそ、しっかり栄養補給できる朝ご飯でハツラツと過ごしたいものですよね。
インナービューティー料理研究家の筆者が、旬食材を使った簡単トーストのレシピをご紹介します。
お家カフェ気分を味わいながら、ホッとリフレッシュできる時間を作ることはとても大切です。丁寧に入れたコーヒーやお気に入りの紅茶と一緒にゆっくり召し上がってください。
■栄養補給をしたい時に
アスパラガスと卵のビスマルク風トースト
アスパラガスには疲労回復効果の高い「アスパラギン酸」や便秘対策に欠かせない「食物繊維」が豊富に含まれています。
栄養バランスの良い卵と「カルシウム」が豊富なチーズを合わせれば、ビスマルク風トーストになります。フライパンでアスパラと卵を半熟になるまで蒸し焼きにしたら食パンにのせ、さらにチーズを上にのせて約3分トースト(そのままフライパンで焼いてもOK)したら完成です。
調理のポイント
・アスパラガスは根元を約3cm切り落としてください。
・根元に近い部分は繊維質が多いので、たて半分に切ると食べやすいです。
・塩茹でしたアスパラを冷凍保存しておくと、すぐに料理に使えるので便利です。
・チーズはピザ用のとろけるタイプのチーズをトーストに敷いて焼いても、粉チーズをまぶしてもどちらでも美味しいですよ。
■ダイエット中におすすめ
春キャベツとちりめんじゃこのカレー風味トースト
みずみずしい春キャベツは、どんな料理にも使える便利食材です。胃腸の働きをサポートする「キャベジン」や、むくみを防ぐ「カリウム」「食物繊維」などが豊富です。
生で食べても甘くて美味しいのですが、ザク切りにして少量のバターで炒めればキャベツ本来の甘さがより引き出され、カサも減るので一度にたくさんいただくことができます。
「カルシウム」が豊富なちりめんじゃこと一緒に少量のバターとカレー粉で炒め、こんがり焼いたトーストにのせれば満腹感の高い朝ご飯が完成します。
調理のポイント
・具材を多めに作っておくと、パスタの具材にもアレンジすることができます。
■アンチエイジングにおすすめ
トマトと生ハムのチーズトースト
年中手に入るトマトですが、本来の旬は春です。春のトマトは甘みが強く、栄養価がより高いです。アンチエイジングをサポートする「リコピン」や「ビタミンC」などの栄養が豊富です。
スライスしたトマトを、たんぱく源ともなる生ハムと一緒にパン(お好みで事前にトーストしておく)に並べ、抗酸化作用の高い「ビタミンE」を豊富に含むオリーブオイルを少量回しかければ、ちょっとおつまみ感覚の大人なトーストが完成します。
白ワインとの相性が良いので、ブランチやアペロタイムのおともにもおすすめです。
マンネリ化しがちな朝ご飯ですが、栄養価の高い旬の食材をとり入れることで新鮮なレシピが完成します。お家でゆっくり過ごせる今こそ、様々な料理を試してみてはいかがでしょうか。そして、身体の中からしっかりインナービューティー力を高めましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩亜矢子
「楽しく正しく食べてカラダの中からキレイに健康に」をモットーに、インナービューティーを軸としたコラム執筆やレシピ開発等を通じ女性のライフステージごとに関わる「食×美」の大切さを幅広く発信中。二児の母。)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※白澤卓二/監修(2018年)『医者が教える最強の食事術』宝島社
※(2017年)『スパイス&ハーブの使いこなし事典』主婦の友社