「カラーやパーマを繰り返していると、髪が傷んでパサつく」とお悩みの人もいらっしゃるのではないでしょうか?
髪が傷んでいたりパサついた状態だったりすると、ヘアスタイルがきまらないだけでなく、年齢よりも老けて見えるというデメリットがありますよね。
管理栄養士の筆者が、そんな髪のお悩み改善のために、栄養の観点から対策方法をご紹介します。
■美髪づくりのための3大栄養素
(1)メチオニン
美髪づくりに欠かせない成分が「L-シスチン」です。L-シスチンはアミノ酸の一種で、髪を丈夫にするために必要なたんぱく質の成分となっています。
必須アミノ酸である「メチオニン」が材料となり、さまざまな過程をへて体内でつくられます。したがって、メチオニンを摂取することが、L-シスチンの補給にもなります。
また、L-シスチンが不足すると、抜け毛の原因にもつながってしまいます。牛肉や羊肉、鶏肉、かつお、鮭などの動物性たんぱく質に多く含まれているため、「野菜中心」の生活である人は、これらを意識して摂取してみてくださいね。
(2)ビタミンE
「ビタミンE」は毛細血管を広げて血流を良くしてくれるため、細胞の新陳代謝が活発になります。その結果、髪にも栄養素が行き渡りやすくなります。
また、老化を促進するとされる活性酸素も、髪を育てる細胞にダメージを与えるため、美髪づくりには酸化対策も大切です。ビタミンEは、かぼちゃやアボカド、ナッツ類などに多く含まれていますが、「ビタミンA」や「ビタミンC」と一緒に摂取すると抗酸化作用がアップするといわれています。
ビタミンAは人参やほうれん草に、ビタミンCはブロッコリーやじゃがいも、果物類に含まれています。
手っ取り早くビタミンA・C・Eを摂取するには
手っ取り早くビタミンA・ビタミンC・ビタミンEを摂取するには、「具沢山サラダ」や「具沢山みそ汁」がおすすめです。
「アボカド(ビタミンE)×人参(ビタミンA)×ブロッコリー(ビタミンC)のサラダ」など、3つのビタミンを意識すると良いですよ。
(3)亜鉛
「亜鉛」は、髪の主成分であるたんぱく質の合成に関わる栄養素です。亜鉛が不足していると、ハリやツヤのある新しい髪が作られにくくなります。また、抜け毛の原因にもつながってしまいます。
亜鉛は微量ミネラルのなかでも不足しやすいといわれているため、髪の毛の傷みやパサつきが気になる場合は、意識して摂取するようにしましょう。
牡蠣やほたてなどの魚介類や、納豆、卵に含まれていますが、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収されやすくなりますよ。牡蠣やほたてにレモンを絞ってかけるなど、食べ方を工夫することで吸収率を上げられます。
肌のケアをしていても、髪の毛のケアは後回しにしがちではありませんか? ぜひ、美髪づくりに必要な栄養素を意識してみてください。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※髪の構造 – 花王
※ヘアケアガイド – パシフィックプロダクツ
※亜鉛 – わかさ生活
※L-シスチン – わかさ生活
※L-シスチン (シスチン) とは? – バイエル薬品
※髪の毛はどうやって構成されている? – アルファウェイ