夏にはビール? それとも冷えたワイン? 普段会えない友人やママ友と飲み会を楽しんでいる人も多いかもしれません。お盆休みともなれば、「夜遅くまで飲んでも大丈夫!」という安心感からか、ついつい飲みすぎて次の日は、二日酔いで苦しむ羽目に。そんな人にオススメの二日酔いを少しラクにしてくれる、プロップス(ポーズを補助する道具類)を使ったヨガポーズと、二日酔いにならない心得をご紹介します。
■アルコールと上手に付き合う方法
お酒には「エチルアルコール」という成分が含まれ、これが肝臓で分解されると動悸や吐き気、頭痛といった二日酔いに作用する「アセトアルデヒド」という物質に変化します。この物質を分解するのが「ALDH2」という酵素。しかしながら、年齢とともにこの酵素の働きも低下すると言われています。「前は全然二日酔いなんてならなかったのに!」と、自称酒豪の人こそ、アルコールと上手に付き合う方法を再確認してみて下さい。
飲む前に良質な動物性タンパク質を摂る
今夜は飲み会! というときに女性はランチを控えたり、何も食べないで参加する人も多いですが、これは御法度。アルコールの分解をする肝臓がきちんと働いてもらうためにも良質なタンパク質が必須です。大豆など植物性タンパク質よりも動物性タンパク質の方がアミノ酸のバランスが高く、肝臓の回復速度が高いと言われています。
「オメガ3脂肪酸」豊富なおつまみやチーズを
美容や健康を考えるのであれば、炭水化物や揚げ物は控えましょう。その代わりにオメガ‐3脂肪酸を豊富に含む食品である、サーモンやくるみ、オリーブオイルなどをチョイス。これらには炎症を抑える作用があり、肝臓をはじめ全身の健康を高める作用があります。また、チーズはアルコールの分解をスムーズにするタンパク質、ビタミンB2が含まれています。さらにチーズの脂肪はアルコールの刺激から胃の粘膜を保護してくれます。
ピッチの早い人はチェイサーを利用
楽しい席ではお酒が進みます。特にお酒に弱い人や、酔いが回るとピッチがドンドン早くなる人は、チェイサーを用意しましょう。また、飲んだ後も脱水症状を避けるために、水分を十分に摂り、有毒物の排出を促すようにしましょう。
翌朝に適切な食事を摂る
果物やスポーツドリンクなど、負担のかからない物で弱った内臓を休めましょう。
■シャヴァーサナ(屍のポーズ)で究極のリラックス
このポーズは、免疫力=自然治癒力をアップさせる効果が期待できます。さらに、お腹や胸を開く動きなので、呼吸が深まり体の毒素も排出されやすくなります。アロマオイルを焚いたり、ヒーリングミュージックをかけたり、目の上に冷たいタオルやアロマを垂らしたアイピローを乗せたりしてみてはいかがですか。
※頭が下がり過ぎて気分が悪い、頭が痛いという人は、頭の下にもブランケット等を敷いてください。
効果:疲労、緊張、不眠、頭痛・ストレス改善・心の落ち着きを取り戻します
注意点:無理に呼吸を深めよう、リラックスしようとは考えないように
(1)丸めたブランケットか、クッション、座布団などを用意します。ある程度、厚みがあった方が胸が開きやすいので、直径10センチ以上を目安にしてください。(ブランケットや座布団ならば3つ折りに。クッションならば2つ折りを目安にしてください。)
(2)肩甲骨の間に折り畳んだプロップを敷き、そのまま仰向けになります。この時、お尻は床につけるようにしましょう。何度かゆっくり息を吐き出し、全身の力を抜きましょう。
※腰を痛めている人は、膝を立てて調整するようにしてください。目を閉じ、眉間やこめかみ、顎の力もゆっくりほどきましょう。
いかがでしたか? 何も考えずに深いリラックスを感じながら、日頃の疲れも解消してみてください。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世)