これから夏にかけて旬の「南国フルーツ」は、アンチエイジングに欠かせない栄養が豊富です。
インナービューティー料理研究家の筆者が、南国フルーツの栄養と保存法、食べ方などについてご紹介します。とり寄せて旅気分を味わうこともおすすめです。
■マンゴー
世界三大美果「果物の女王」とも呼ばれるマンゴーは、女性に嬉しい栄養がぎゅっとつまっています。
特に、抗酸化力の高い「ビタミン群」が豊富なので、アンチエイジングにぴったりなフルーツです。なかでも相乗効果で抗酸化力をアップさせる「ビタミンE」「カロテン(体内でビタミンAとして働く)」「ビタミンC」が豊富です。
ビタミンEは「アンチエイジングビタミン」とも呼ばれるほど抗酸化力にすぐれたビタミンです。ほかにも妊活中や妊娠初期に特に必要とされる「葉酸」、美腸作りに欠かせない「食物繊維」も豊富に含んでいます。
冷凍保存しておくと便利
これから8月頃にかけては国産マンゴーが旬の時期です。
一度に食べきれない場合はひと口大にカットしてから保存袋に入れ、冷凍保存しておくと便利ですよ。ヨーグルトやスムージー、ラッシーなどに手軽に使えます。
■パイナップル
ほどよい酸味とジューシーな果汁が特徴のパイナップルも6月から8月頃にかけてが旬のフルーツです。
便秘対策に欠かせない「食物繊維」はもちろん、たんぱく質の分解をサポートする「消化酵素」も豊富です。疲労回復に導く「クエン酸」、シミ予防をサポートする「ビタミンC」、余分な糖質の代謝に関わる「ビタミンB群」も豊富に含んでおり、美腸や美肌作り、代謝アップをサポートしてくれます。
購入後は数日以内に食べる
購入後は、数日以内に食べるようにしましょう。こちらも、一度に食べきれない場合は食べやすい大きさにカットして冷凍保存しておくと便利です。
最近は甘みの強い「ピーチパイン」や、手でちぎって食べられる「スナックパイン」も人気です。
■パッションフルーツ
甘酸っぱくて意外とさっぱりとした味わいで、さわやかな南国の香りが特徴のフルーツです。7月頃までが旬となっています。
肌や粘膜の乾燥対策におすすめの「カロテン(体内でビタミンAとして働く)」や、代謝をサポートする「ビタミンB群」なども豊富に含みます。むくみ対策に嬉しい「カリウム」も含まれています。
■ドラゴンフルーツ(ピタヤ)
ドラゴンフルーツはここ数年、スーパーフードとしても注目されています。色鮮やかな見た目ですが、味はさっぱりとしています。
日本でも「ピタヤボウル(グラノーラやほかのフルーツと合わせたアサイーボウルのようなもの)」として親しまれています。フルーツのなかでも珍しく、不足しがちな「カルシウム」「リン」「鉄」などを豊富に含んでいます。
また、代謝をサポートする「ビタミンB群」も豊富なので、疲労回復や代謝アップを目指したい人にぴったりです。夏から秋にかけて、比較的長く手に入れることができます。
暑さに負けず、健やかで美しい肌と身体をキープするためにも、女性に嬉しい栄養がぎゅっとつまった南国育ちのフルーツたちを食卓にとり入れてみてくださいね。この夏も、身体のなかからキレイを磨きましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
【関連記事】
・低糖質・低カロリーでアレンジ自在!「塩キャベツ」の活用術
・フルーツでシミ対策!薬膳的・美肌のために食べたい果物3つ
・芯まで美味しく食べて美肌に!春キャベツの簡単レシピ2選
・トマトジュースで代謝アップ!?冷えない身体を作る飲み方
【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店
※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部
※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店
※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ
※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ
※三輪正幸/監修(2012年)『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店
※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ
※田中敬一・原田都夫・ 間苧谷徹/著(2016年)『科学的データでわかる 果物の新常識:ガン・心臓病・脳卒中・認知症を寄せつけない 知られざる果物の機能性』誠文堂新光社
※斎藤糧三/監修(2016年)『スーパーフード事典 BEST50』主婦の友社