暑い時期は、朝起きると身体がだるかったり、汗だくになっていたりすることもあるかと思います。そうなると、起きても疲れが残っているように感じ、スッキリと目覚めることができませんよね。
「暑くて夜中に起きてしまう」「深い眠りが得られない」という場合は睡眠不足の原因にもつながってしまいます。
理学療法士の筆者が、快適な睡眠を得るための夏の寝室環境をお伝えします。
■夏の寝室環境とは?
睡眠の質を高めるためには、リラックスして眠ることができる環境作りが大切です。環境作りのポイントは「湿度」「温度」「光」「音」の4つです。
特に夏は、「湿度」と「温度」が問題になります。
湿度・温度
理想的な湿度は50〜60%といわれています。ジメジメと湿度が高いと眠りにくくなります。
温度は、夏は25度前後が良いとされています。エアコンを使用する場合は、25度〜28度前後に設定するようにしてください。
光
光も睡眠に影響を与えます。室内の照明が明るすぎると、睡眠時に必要なメラトニンの分泌が低下するため、眠りにくくなってしまいます。
照明は蛍光灯より温かみのある白熱灯などの色がおすすめです。夏場は日の出が早いので、早寝早起きの習慣をつけましょう。
音
睡眠の質を高めるためには、音にも気をつけたいものです。大きな音を立てて走るバイクや車の騒音で眠りが浅くなれば、当然、寝不足になってしまいます。
防音加工のカーテンを使用したり、持ち家の場合は二重窓に変更するなどの対策がおすすめです。音がする方の壁や窓から枕の位置をはなすことも有効です。
ベッドの位置を変える場合は、できるだけ音のする壁や窓から枕の位置が遠くなるような配置にすると良いでしょう。
■寝汗対策も忘れずに
ぐっすり眠るためには寝汗対策も必要です。
ベッドマットやシーツ、パジャマなどは、汗をしっかり吸いとる吸水性や通気性にすぐれた素材のものを選ぶと良いでしょう。「麻」は吸水性、通気性にすぐれており、天然素材でもあるのでおすすめです。
ぐっすり眠って快適な毎日を送りましょう。
(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)
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