突然ですが、皆さんは何を着て寝ていますか? 実は、寝る時にパジャマに着替えることが、睡眠の質を向上させることにつながります。
一晩にコップ1杯分の汗をかくといわれていますが、パジャマはその汗をしっかり吸収し、発散することで不快感を軽減してくれます。寝返りを邪魔しないという点も、パジャマならではの特徴です。
パジャマに着替えるという行為が入眠前の儀式にもなり、気持ちを眠りモードへ切り替える役割も担っています。
理学療法士の筆者が、寝苦しい夜におすすめのパジャマ素材をご紹介します。
■寝汗が多いと感じる人には「綿」「麻」
「綿(コットン)」のガーゼ生地や「麻」素材は、柔軟性など動きやすさの点では多少劣りますが、抜群の吸収性・発散性・通気性があります。ベタつかずさらっとするため、たくさん汗をかく人は睡眠時の不快感が減少するかもしれません。
特に、ガーゼコットンは、汗の吸収性と通気性にすぐれています。汗の吸収だけではなく、身体とパジャマの間で熱がこもりにくいので、快適に過ごすことができます。
■暑がりの方には「麻」
「麻(リネン)」は繊維のなかでも、汗の吸収・発散性にすぐれています。さらに、麻独特のひんやりとした質感が、暑がりの人にはぴったりです。
麻と聞くと、ゴワゴワ・チクチクしたイメージが強いかもしれませんが、麻の中でも「リネン」は、比較的さらっとしていて柔らかいものが多い素材です。伸縮性はありませんが、着心地は抜群のはずです。
■肌触り重視の方には「絹」
肌触り重視なら、「絹(シルク)」がおすすめです。シルクは肌の成分に近いアミノ酸で構成されたタンパク質繊維なので、肌と一体化するようななめらかな着用感を感じられます。ただし、汗を大量にかくと肌にくっつきやすくなるため、汗っかきの人には不向きです。
また、シルクは管理に手間がかかるため、ケアが苦にならない方向けといえるでしょう。
自分へのご褒美として、パジャマを新調してみてはいかがでしょうか?
(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)
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