2015年11月17日
コーヒー級の実力!?「さつまいも」のアンチエイジングパワー
秋の味覚のひとつ「さつま芋」。今が旬の美味しい季節ですね。食物繊維が豊富でお腹に優しいさつま芋ですが、実は、「ビタミンC」がリンゴの約5倍、「ポリフェノール」もたっぷりのアンチエイジング食材でもあるようなんですよ。
■実はスゴイ!サツマイモのアンチエイジング力
(1)ビタミンCがリンゴの5倍!
さつま芋に含まれるビタミンCは、リンゴの約5倍。加熱に弱いビタミンCですが、さつま芋に含まれるデンプンによって守られるため、加熱しても損失が少ないのが特徴。生野菜やフレッシュフルーツが少し冷たく感じるこの季節、ビタミンCを補給するにはピッタリの食材ですね。
(2)ポリフェノールはコーヒーに匹敵!
「クロロゲン酸」というポリフェノールも豊富です。100gのさつま芋には、平均してコーヒー1杯分に匹敵するほど含まれているそう! 糖の吸収を穏やかにする働きや、メラニンの生成を抑える働きがあり、ダイエットにも美肌にも◎。品種によっては、他にも抗酸化力の高い「アントシアニン」や「カロテノイド」などといった成分も多く含まれているそう。選び方によっては、さらなるアンチエイジング効果を期待できそうですね!
(3)美腸作りにも
さつま芋はじゃがいもの約2倍の食物繊維が含まれ、美腸作りにも最適と言えます。
■アンチエイジング効果を高めるさつま芋の選び方
●品種で選ぶなら
抗酸化力が高いのは「紫芋」や「安納芋」。紫芋は水分が少なく、ややパサつきがあるので、スイートポテトやポタージュなどに調理すると良いでしょう。安納芋は焼いたり蒸かしたりすると、ねっとりとした甘味が生まれ、そのまま食べてもスイーツのような美味しさ。
●保存で抗酸化力がUP!?
農研機構の研究によれば、さつま芋は貯蔵することでポリフェノールが増え、抗酸化力が高くなるそう。冬を越したものは甘味が増すので、まさに美味しく食べてアンチエイジングできる食材といえるでしょう。
料理にもスイーツにも使える便利なさつま芋。是非、毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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【参考】
※成分情報 さつまいも – わかさ生活
※県産農産品の機能成分に関する試験研究 – 茨城県工業奇術センター研究報告第40号(PDF)
※サツマイモの栄養機能成分と焼き芋の美味しい焼き方理論 – 東京家政学院短期大学教授 津久井亜紀夫(PDF)
※貯蔵によるサツマイモ塊根のポリフェノール成分と抗酸化性の変動 – 農研機構