季節が変わり春から夏へと向かう頃、頭皮環境も変化していきます。「頭皮がかゆくなる」「皮脂分泌が増えて頭皮がベタつく」「紫外線量が増えたことで髪のパサつきが気になる」などのお悩みが増えるでしょう。

美容師の筆者が、季節の変わり目に負けない頭皮ケアの方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

■春〜夏に気をつけたい頭皮のトラブルと対策

(1)頭皮のかゆみ対策

紫外線量などの季節の変化によって、頭皮がかゆくなることがあります。特に春は、花粉による頭皮のかゆみも出やすい時期になります。

花粉に関しては、シャンプー前にしっかりすすいで花粉を落としましょう。髪の長い方や多い方はお湯が通りづらいため、シャワーのお湯をかけるだけでなく、しっかり指を通して、地肌までお湯が行き届くように洗いましょう。

頭皮のかゆみを感じた場合は放置せず、頭皮用の保湿ローションを使って、頭皮にうるおいを与えることがおすすめです。頭皮用の保湿ローションは、ドラッグストアでも販売しているので、手に入りやすいでしょう。

こういった頭皮悩みを放置して頭皮環境が悪くなると、髪のハリやコシがなくなったり、栄養が十分にいき届かないことで白髪や薄毛につながったりして、新しく生えてくる髪にも悪影響が出てしまう場合があります。

(2)頭皮のベタつき対策

この時期は、皮脂分泌も増えやすい時期です。油分が出やすくなると、根元のボリュームが出にくくなります。

ベタつくということは油分が増えすぎている状態なので、毛穴を洗浄する必要があります。ヘッドスパで毛穴の洗浄をしたり、ご自宅でも頭皮ケアに特化したスカルプケアシャンプーを使用することをおすすめします。

スカルプケアシャンプーは、毛穴の洗浄や頭皮環境を整えることに特化しており、洗いあがりがさっぱりとします。「ベタつくけど乾燥もしやすい」という方がスカルプケアシャンプーを毎日使用すると、油分をとりすぎて乾燥もしやすくなるため、週2〜3回を目安に使用しましょう。

ご自分で乾いた状態の頭皮を触ってセルフ診断されてもいいですし、不安な方は美容師に相談されてもいいと思います。

(3)頭皮の紫外線対策

春になると紫外線も強くなりますので、日傘や帽子を活用する時期になると思います。「顔は日焼け止めを塗っているのに、髪は何もしない」という方も多いでしょう。

顔と同じで、長時間紫外線を浴びると髪も焼けてしまいます。そうすると髪が傷んで、パサつきを招いたりや髪色が退色しやすくなったりしてしまうため、髪のケアも大切です。

髪や顔に使えるUVスプレーやオイルが販売されているので、紫外線から保護するために活用しましょう。ドラッグストアでも手軽に購入できますよ。

春から夏にかけては、乾燥気味だった秋・冬と比べ、頭皮のベタつきや花粉による頭皮環境の悪化など、不調が出やすい時期になってきます。髪が細くなる40代や50代にとって、頭皮環境の悪化は頭皮悩みの増加にもつながるため、早めに対策をとることがおすすめです。できることから少しずつ始めてみてください。

（美容師／ヘアメイク／セミナー講師　Mayu）

 

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