どうしても避けられない立ち仕事などで、脚がむくんでしまうことがありますよね。脚のむくみは組織液(水分を含む血液、リンパ液など)が停滞してし まった結果起こります。重力がある以上、身体がそれに逆らう働きをしてくれないといけません。むくみを作らない身体、つまり内臓機能が活性化されていて、 筋肉が重力に逆らい足の血液を心臓に戻すのを手伝うポンプの役割をするよう働けば、脚のむくみとは縁遠くなるはずなのです。そこで、そんな願いを叶えてく れる、簡単なむくみ解消法をご紹介します。
■【★】脚のむくみ解消のためのツボ3つ
1. 湧泉(ゆうせん)
足の裏、土踏まずのやや上あたり、足の指を曲げた時にへこむところにあります。腎臓の機能を活発にする効果が期待できます。腎臓は体内の余分なものを濾過する役目を果たす臓器ですので、腎臓の働きが活発になることによって足のむくみの解消につながります。一日中の立ち仕事や長時間の歩行などによる筋肉疲労にも効果が期待できます。
2. 委中(いちゅう)
ひざ裏の中央に位置するツボです。ふくらはぎの老廃物を流すのに効果が期待できます。
3. 太谿(たいけい)
内くるぶしのすぐうしろでアキレス腱脇のへこんだ部分にあります。代謝を高め足首を細くする効果があります。
■ツボを押しながらの運動
【A】上記の1と2のツボをそれぞれ両手中指で押さえます。その状態のまま、ゆっくりと膝の曲げ伸ばしをしましょう。膝が伸ばしきれない場合は、伸ばせるところまででOKです。中指で押したツボの圧と、膝の曲げ伸ばしによって脚の筋肉ポンプが働いていることを意識しましょう。
【B】内くるぶしと外くるぶしのすぐ後ろを、両手中指で押さえます。上記の3のツボを刺激しています。
【C】その状態のまま、ゆっくりと足先を上下に、足首を動かしましょう。指で押したツボの圧と、足首を動かすことでふくらはぎの筋肉が動き、ポンプが働いていることを意識しましょう。
※【A】〜【C】を左右とも繰り返し1~2分ほど行いましょう。
むくみは冷えも大敵です。老廃物を溜めないツボ押し&運動は冷えにも効果的です。日常生活のNG習慣の改善と併せて、スッキリ脚を手に入れましょう!
(文:鍼灸師/ピラティス体幹トレーナー土田香織 イラスト:上田城)
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