年中出回る「ニンジン」ですが”春ニンジン”と呼ばれるこの時期のニンジンは、甘みが強くやわらかいのでとても美味しいです。
乾燥肌対策に役立つ「ビタミンA(βカロテン)」や、トマトに豊富なことで有名な「リコピン」も豊富です。どちらも紫外線対策をサポートする働きが期待できる栄養素です。
インナービューティー料理研究家の筆者が、ニンジンの栄養を無駄なく摂るためのコツと簡単レシピをご紹介します。
■紫外線ケアにうれしいニンジンの栄養
ニンジンには、高い抗酸化力をもつ栄養素がギュッと詰まっています。紫外線ダメージ(光老化)から肌を守りましょう。
春は紫外線量が急増する時期なので、身体の内側から紫外線ケアを意識することが美肌作りのためには欠かせません。
β-カロテン
体内に入るとビタミンAとして働く「β-カロテン」は、抗酸化作用が高い栄養素のひとつです。粘膜強化や乾燥から肌を守る働きも期待されています。
紫外線ダメージを受けた肌細胞の基盤を強くすることで、肌老化の予防につながります。
リコピン
「リコピン」はトマトに豊富なイメージですが、実はニンジンにも豊富です。
リコピンもβ-カロテン同様に抗酸化力が非常に高く、紫外線ダメージを受けた肌を守るので肌老化の予防につながります。
■ニンジンの栄養を無駄なく摂るコツ
β-カロテンもリコピンも「脂溶性(油に溶けだしやすい性質)」のため、油脂類と合わせる調理がおすすめです。
“アンチエイジングビタミン”とも呼ばれる「ビタミンE」が豊富なオリーブオイルやごま油などの良質なオイルで炒める調理は、手軽で効率的に栄養素を摂取できます。
■紫外線ケアに役立つニンジンレシピ2つ
春ニンジンを使った簡単レシピをご紹介します。あっという間に作れますので、ぜひお試しくださいね。
(1)春ニンジンとオイルサーディンのマリネ
ピーラーで薄くスライスしたニンジンにオイルサーディンを加え、EXVオリーブオイルかけてさっと和えます。塩・こしょう・お好みのハーブなどで味を調えれば完成です。
そのまま食べることはもちろん、スライスしたバゲットにのせたり食パンに挟んでサンドイッチにしても美味しいですよ。
オイルサーディンとオリーブオイルを合わせることでニンジンの栄養素を効率よく摂取できるうえ、青魚特有の良質な脂質も補給することができます。白ワインにもよく合いますよ。
(2)春ニンジンと豚肉のソテー
細切りにしたニンジン、豚肉(切り落とし)に酒大さじ1~2を加え、香り高いごま油を引いたフライパンで中火でさっと炒めます。仕上げに、しょうゆを少々回しかけて香りづけをすれば完成です。あれば、いりごまを加えることもおすすめです。
栄養価の高い旬の食材を手軽に楽しくいただき、身体の中からキレイを磨いていきましょう!
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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【参考】
※吉田企世子・松田早苗/監修(2016年)『あたらしい栄養学』高橋書店※上西一弘/著(2016年)『栄養素の通になる』女子栄養大学出版部※板木利隆/監修(2008年)『からだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店※吉田企世子/監修(2016年)『旬の野菜の栄養辞典』エクスナレッジ※蒲池桂子/監修(2010年)『美肌美人栄養学』エクスナレッジ※伊達友美/著(2010年)『食べる美女肌セラピー』エクスナレッジ