過ごしやすい季節も過ぎると、どんより重たい梅雨がやってきます。バランスが乱れると無駄な溜め込みが起こり、身体はむくみがちに。梅雨の時期は心身ともに重だるくなることが多いですよね。アーユルヴェーダでも梅雨の季節は「カファ」といって、土と水のエネルギーが乱れやすくなります。夏を控えているのに脚はむくむく、なんてできるだけ避けたい! そこで、アーユルヴェーダセラピストで看護師の筆者が、簡単な脚のむくみ対策のポイントと、簡単セルフマッサージ方法をご紹介します。
■1.「土踏まずマッサージ」でポンプ機能を元気に!
「土踏まず」は足裏で最も柔らかく、疲れが溜まりやすい場所。土踏まずが引き上がる時に、筋肉はポンプ役となり血液やリンパ液を全身に送り戻す働きをしています。ツボがたくさん存在していて、消化器の反射区(各部位につながる抹消神経が集中している部分)でもあります。消化器の機能が低下すると、疲れやむくみが出やすくなり、糖質や脂質の代謝も低下してしまいます。そこで、土踏まずを押したりマッサージすると、その反射区と関連する部位の不快な症状が解消しやすくなるというわけです。
土踏まずマッサージのポイント
土踏まずを親指で押したり揉んだり、円を描くように圧迫しながらマッサージしましょう。よく揉むと、消化器の機能がアップして水分代謝が活発になり、むくみの解消を助けてくれるはず。どんどんほぐして、ポンプ機能を活発にさせましょう。
■2.足首むくみさんは「アキレス腱ヨコのくぼみ」をマッサージ!
足首の関節を使わないと、筋肉が動かずリンパの流れが滞って、足首にも老廃物が蓄積します。
「アキレス腱ヨコのくぼみ」マッサージの仕方
親指&人差し指、中指でアキレス腱をつまんで押したり圧をかけたりながら、上下にこすってマッサージしましょう。上方向にこする際は、気持ち強めに行うとよいでしょう。人差し指や中指の第二関節を使ってグリグリしてもOK! 外側と内側のくるぶしの周辺を意識してほぐすと、老廃物が流れやすくなります。
■3.ふくらはぎのむくみは「ひざ裏マッサージ」でリンパを流す
ひざの裏にはリンパ節があり、多くのリンパが集中している場所です。ひざの裏の流れが滞ると老廃物がどんどん蓄積してしまいます。屈曲やウォーキングも効果大ですが、仕事で座りっぱなし・立ちっぱなしの積極的にケアするべき人ほど放置してしまうかもしれません。簡単なマッサージでも、こまめに行えばリンパは流れやすくなります。ひざの裏にはふくらはぎの代謝を促す「委中(いちゅう)」というツボもあるので、代謝をアップさせてふくらはぎスッキリを目指しましょう。
ひざ裏マッサージの3ステップ
1. 親指以外の指4本ずつがひざの裏にあたるよう、両手で膝を持ちましょう。
2. 親指は添える程度で、残りの指でひざの裏を強めに押して5秒圧迫し、5秒の脱力を何度か繰り返します。
3. ひざの裏を上下にさすって、マッサージします。
いかがでしたか? 土踏まず・アキレス腱ヨコ・ひざの裏、この3点は簡単にマッサージできるので、仕事の合間や時間がない時でも、意識してこまめにむくみ対策したいところです。余裕があれば、足指の開閉や鼠径部の圧迫、マッサージをしましょう。オイルを使うとより巡りがよくなります。見た目はもちろん、感覚的にもスッキリした脚を手に入れたいですね。
(アーユルヴェーダセラピスト/看護師 高田理保)
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