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食べ方次第で肌が老ける?老けない豆腐の食べ方3つ

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

栄養が豊富で低カロリーな「豆腐」。手ごろな価格で買いやすいこともあり、よく食べている方も多いのではないでしょうか? しかし、豆腐は食べ方次第で肌が老けることにつながってしまう場合もあるのです。

豆腐

ずぼらだけど薬膳のプロである筆者が、エイジングケアにおすすめの豆腐の食べ方とレシピをご紹介します。

■豆腐で老ける!?その理由とは

身体が冷えると、肌が老けやすくなる可能性があります。薬膳の世界では、若々しい肌を保つためには胃腸系システムである「脾(ひ)」を労わることが大切だと考えます。なぜなら、脾は健やかな肌に不可欠な「気」「血」「水」を作りだす場所だからです。

この気・血・水は肌に血色感やうるおいを与え、肌が垂れないように持ち上げる働きをしていますので、脾が弱ることで肌のたるみやくすみ、シワなどにつながってしまうというメカニズムです。

豆腐が身体を冷やす要因

実は、豆腐には身体を冷やす要因が2つあります。1つは、豆腐自体が身体を冷やす性質をもっているということ。2つ目は、豆腐を冷たいまま食べることで胃腸系システムである脾に負担がかかるためです。

薬膳の世界で女性は28歳を境に身体を温める機能が落ちていくと考えますので、40~50代の皆さまは季節問わず身体を温めることが老けないために必要不可欠です。

■老けない豆腐の食べ方3つ

豆腐は身体を冷やす性質がありますが身体にうるおいを与える働きもあるので、火照りや乾燥を改善する効果が期待できます。乾燥は老けの大敵ですので、食べ方に少し工夫をして豆腐を食べましょう。

薬膳の世界では、「煮る」「蒸す」「茹でる」が若々しい肌に導く調理法と考えるので、おすすめの食べ方は以下の3つです。

(1)温奴

あと一品欲しい時に助かります。レンジで温めるだけで作ることができる手軽さもとり入れやすいポイントです。

(2)湯豆腐

塩分をとり過ぎたと感じた時は、出汁のみでいただくといいでしょう。塩分のとり過ぎ防止に役立ちます。

(3)味噌汁

さまざまな食材と組み合わせられるので、一杯で栄養がとりやすいというところがメリット。組み合わせ次第で薬膳料理にもなります。

逆に、老けやすくなる調理法は、「揚げ物」「加熱しないもの」です。ですから、豆腐の定番である“冷ややっこ”は身体を冷やしやすいのでおすすめできません。豆腐は加熱していただきましょう。

■さらなるエイジングケアを狙う豆腐レシピ3選

(1)たるみ防止に!しらす生姜の温奴

材料(1人分)

・豆腐 1/2丁

・しらす 20g程度

・生姜 1かけ

・ごま油 適量

・黒ごま お好みの分

作り方

(1)ごま油をひいたフライパンで、しらすをカリカリになるまで炒めます。

(2)生姜をすりおろし、豆腐にキッチンペーパーを2枚巻いて3分ほど温めます。

(3)豆腐の上に、しらす、生姜、黒ごまをトッピングして完成です。

薬膳メモ

しらすは気を補い、たるみ防止に役立ちます。アンチエイジング食材である黒ごまを加えることで、さらに老けにくくなる効果が狙えます。

(2)肌のハリ&うるおいアップ味噌汁

材料(2人分)

・豆腐 1/2丁

・にんじん 1/2本

・たまねぎ 1/2個

・じゃがいも 1個

・味噌 大さじ2

・だし汁 300g程度

作り方

(1)にんじんは千切りにし、じゃがいもと豆腐は一口サイズ、玉ねぎは薄切りにします。

(2)だし汁に豆腐以外の材料を入れ、火が通るまで煮ます。

(3)具材に火が通ったら一度火をとめ、豆腐と味噌を入れて再びひと煮立ちさせたら完成です。

薬膳メモ

脾の働きを高めるじゃがいもとにんじんを組み合わせることで、肌の弾力アップを狙います。豆腐で肌のうるおいを補います。

(3)冷え対策に!生姜とネギのシンプル湯豆腐

材料(2人分)

・豆腐 1丁

・生姜 1かけ

・ネギ 1本

・だし汁 200g

(1)だし汁に生姜を入れて煮立たせます。

(2)豆腐を食べやすい大きさに切り、ネギは食べ応えのある大きさ(3~4センチ)に切ります。

(3)ネギを鍋に入れてしんなりしてきたら豆腐を入れ、豆腐が浮いてきたころが食べごろです。

薬膳メモ

冷やす性質である豆腐に、身体を温める生姜とネギを使うことでバランスがとれます。生姜を最初に煮ることで身体を温める持続時間が長くなりますので、後入れではなく先に入れることがポイントです。

エイジングケアにおすすめの豆腐の食べ方とレシピをご紹介しました。老け防止のために、ぜひ参考にしてみてください。

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