夏場は、浴槽につかるよりシャワーで手軽に入浴をすませる人が多いと思います。でも、それでは身体が芯から温まりません。そんなときに有効なのが、手や足がだけをお湯に浸す「部分浴」です。
■全身を温めてくれる「フットバス」
足の部分浴は「フットバス」としてよく知られており、現在はフットバス用のグッズも売っています。しかし、そうしたものがなくても、バケツや洗面器があれば十分! 少し熱めのお湯にお好みのエッセンシャルオイルを2、3滴加えてかきまぜます。エッセンシャルオイルの代わりにシャワージェルを入れてもよいです。
足の裏には、体の器官や臓器につながるゾーン「反射区(はんしゃく)」がたくさん集まっています。フットバスはこの反射区を刺激し、全身に伝わりますので、疲労回復やお肌の悩みにもうってつけです。身体全体が温まる感じと湯気と共に立ち上る香りを楽しんでください。
■上半身に効果のある「ハンドバス」
部分浴には両手を浸す「ハンドバス」もあります。こちらは両手首のあたりまでをお湯につけますが、そのほかのやり方はフットバスと同じです。
ハンドバスは上半身の血行を良くするのに効果的で、肩や首の凝りなどの解消に役立ちます。また、手にも反射区がありますから、指や手をもみほぐしながら行うと良いでしょう。
ハンドバスはフットバスより手軽にできるので、時間のあるときはフットバス、そうでないときにはハンドバスというようにするのもいいかもしれません。簡単ですが、ぽかぽかと体が温まる効果を感じられるはずです。
■「座浴」は女性の味方
ほかにも「座浴」といって、ベビーバスや浴槽にお湯をはり、腰の高さぐらいまで入る、という方法もあります。座浴はフットバス、ハンドバスと異なり、デリケートな部分がつかりますので、精油は控えめに1、2滴までにしてください。年齢やストレスによる生理不順や生理痛、便秘、冷え性などの解消の手助けをしてくれます。
部分浴は、どれもテレビを見たり、音楽を聞いたり、何かをしながら簡単にできます。特に寝る前に行うとより良い眠りにもつながります。体を温めることは美容の基本、是非、生活に取り入れてみましょう。
(つやプラ編集部)
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【参考】
※ 佐々木薫監修『アロアテラピーのレシピ12か月』(池田書店)
※ 林真一郎著/林サオダ著『アロマテラピー ハーブ バッチフラワーLESSON』(主婦の友社)
※『A Basic Guide to Aromatherapy』(ニールズヤードレメディーズ)