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カレーで老化を抑える!美容効果を高める「入れたい食材5つ」

国際薬膳調理師
倉口ゆうみ

家族みんなで楽しめる簡単で美味しい「カレー」をよく作るという方も多いのではないでしょうか。実は、カレーがエイジングケアメニューだということをご存知でしたか?

カレー

ずぼらだけど国際薬膳調理師である筆者が、カレーがエイジングケアになる理由と、カレーに入れるべきおすすめ食材をご紹介します。

■カレーに入れるとエイジングケアができる食材

カレーに使われる「スパイス」には身体を温めて巡りを良くする働きがあるので、エイジングケアを叶えることができます。

薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では、エイジングケアに必要なキーワードが2つあります。それは、「冷やさないこと」と「血の巡りがスムーズであること」。

身体が冷えることでエイジングケアと関わりのある「腎(じん)」という臓腑が弱まり、老化の現象を招きやすくなります。また、血の巡りが悪くなることで肌のくすみやクマ、髪のトラブルを招きやすくなります。

そのお悩み改善に有効なのがスパイスです。例えば、カレーに入っている代表的なスパイスである「生姜」や「クローブ」「カルダモン」はお腹を温めることで血の巡りを良くしますし、「ターメリック」は血の巡りをスムーズにすることにすぐれています

■カレーの定番食材もエイジングケア食材!

カレーの定番食材であるにんじん、玉ねぎ、じゃがいも、豚肉もエイジングケア食材なのです。

にんじんは肌や髪に栄養を与える血を増やす働きがあり、玉ねぎは身体を温めながら血の巡りを良くしてくれます。じゃがいもは、血を増やすことと巡らせることに欠かせない「気(き)」を増やします。そして、エイジングケアに役立つ肉といえば豚肉と中医学ではいわれています。

カレーが老化対策になる素晴らしいメニューだということがわかっていただけたのではないでしょうか。

■さらにエイジングケア効果を高める!カレーに入れたい食材

普段のカレーでも十分おすすめなのですが、筆者イチオシの食材をプラスしてさらにエイジングケアの効果を高めてみましょう。

黒ゴマ

黒い食材はエイジングケア食材と、中医学では昔からいわれてきました。また、黒い食材は血を増やす働きがありますので、美髪&美肌に導きます。

おすすめの食べ方は、ドライカレーに黒すりゴマを入れること。ドライカレーの方が黒ゴマの風味を感じやすいです。最後の仕上げの煮込む際に黒ゴマを入れるといいでしょう。

ブロッコリー

腎の働きを高める効果にすぐれているため、老化予防に欠かせないブロッコリー。普段、なかなかカレーに入れないかもしれませんが、入れるだけでエイジングケア効果が高まりますのでぜひプラスしてください。

歯ごたえを感じられるように先に茹でておき、火を止めてから混ぜ込むことがおすすめです。

ごぼう

意外かもしれませんが、ごぼうの独特な風味がカレーに入ることにより深みのある味わいへと変身させることができます。

美味しさもアップするうえ、腎の働きを高めることが期待できる野菜です。不思議と土臭さもなくなりますので、ぜひお試しください。

ごぼうを入れるタイミングとしては、他の具材を炒める時に一緒に入れるといいでしょう。煮込みやすいようにささがきにすると◎。

エビ

たまには肉ではなく、シーフードカレーはいかがでしょうか? シーフードのなかでもエビは腎を労わる働きにすぐれているので、ぜひとも入れたい食材です。

冷凍されたエビを活用することでハードルが高くなくなり、挑戦しやすいと思います。生姜やにんにくと合わせることで風味もエイジングケア効果も高まるので、ぜひともいつものカレーにプラスしてみてください。

黒豆

つやプラ世代の方に「エイジングケアで迷ったら何を食べるべき?」と聞かれたら、筆者がいつもおすすめしているのが黒豆です。腎の働きを高めることにすぐれ、血を増やし巡りを良くする効果も期待できるので、くすみ肌、クマ、シミのケアや髪のお悩み改善にも役立ちます

スーパーなどで茹でてある黒豆が売っていますので、それをトッピングすることから始めれば挑戦しやすいと思います。ぜひ、いつものカレーに黒豆をトッピングしてみてください。

■エイジングケアを意識したカレーレシピ

エビとブロッコリーのカレー

薬膳の世界では、お悩みに沿って食材をチョイスし組み合わせることが重要だと考えます。作り方とカレールーはいつも通りでOKですが、入れる食材の組み合わせをエイジングケアに特化したものにしましょう。

材料

・ブロッコリー 1/2株

・エビ(冷凍でOK) 10尾

・玉ねぎ 1個

・にんじん 1本

・生姜 1かけ

・カレールー 適量

・オリーブオイル 適量

作り方

(1)ブロッコリーは切って茹でておきます。玉ねぎは薄切り、にんじんはイチョウ切り、生姜はみじん切りにします。

(2)熱したフライパンにオリーブオイルを入れて、生姜を香りがたつまで炒めます。そこにエビを入れて炒め、エビの色が変わったら一旦とり出します。

(3)フライパンに玉ねぎを入れしんなりするまで炒めたら、にんじんを入れ炒めます。鍋にカレールーに適した水を入れて炒めた野菜を煮たたせ、カレールーを入れて煮込みます。

(4)(3)にエビとブロッコリーを入れて混ぜ合わせたら完成です。

黒豆とごぼうのドライカレー

簡単なカレールーを活用してもいいですが、できればカレー粉を使った方が胃腸にやさしいです。老化予防、胃腸ケアなどを考えたもう1ランク上の健康&美を意識したレシピをご紹介します。

黒豆とごぼうのドライカレー

材料(作りやすい分量)

・にんじん 1本

・玉ねぎ 1個

・ごぼう 1本

・豚ひき肉 150g

・生姜 1かけ

・にんにく 1かけ

・カレー粉 大2

・茅乃舎野菜だし(ない場合はコンソメでもOK) 1袋

・ゆで黒豆(パウチのものでもOK) お好きな分

・黒すりゴマ お好きな分だけ

作り方

(1)にんじん、玉ねぎ、にんにく、生姜をみじん切りに、ごぼうは薄い輪切りにします。

(2)熱したフライパンに生姜、にんにくを入れて炒め、香りがたってきたら玉ねぎを入れてしんなりするまで炒めます。玉ねぎがしんなりしたら、にんじんとごぼうも入れてしんなりまで炒めます。

(3)(2)に豚ひき肉を入れ、色が変わるまで炒めたら水(分量外)を材料の半分くらいまで入れ煮込みます。グツグツしてきたら、茹で黒豆、カレー粉、茅乃舎野菜だし、黒すりゴマを入れて、水気がなくなるまで煮込んだら完成です。

いつものカレーがエイジングケアメニューになるなんて嬉しいですよね。薬膳は食材の組み合わせがカギとなりますので、まずはいつものカレーにおすすめした食材をプラスすることからスタートしてみてください。

次に、ご紹介したレシピに挑戦していくと試しやすいと思います。もし、ほてりや胃腸が弱っていると感じる時はカレーが負担になる場合がありますので、その際は控えてください。カレーを食べてエイジングケアを極めていきましょう!

(薬膳ライフバランスプランナー/国際薬膳調理師/コラムニスト 倉口 ゆうみ)

 

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【参考】
※日本中医食養学会/著(2006年)『現代の食卓に生かす食物性味表 改訂2版』燎原書店

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