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冬に増える「子どものやけど」!看護師が教える応急処置方法


市村 幸美

子どもは思いがけないことで怪我をすることがありますよね。子どものやけどは1年中起こりますが、特に冬は暖房器具の使用に伴いやけどが多くなります。看護師である筆者が、やけどの深さによる分類や、応急処置のポイントについてお話をしたいと思います。

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■やけどの深さには三段階あります

やけどは深さによって三段階に分類されます。

【1度】
「皮膚の表面のみ」に起こっているやけどです。赤くなり痛みもありますが数日で治り、跡は残りません。強い日焼けなども、このうちのひとつです。

【2度】
皮膚に水疱ができ、「赤み」や「はれ」が引きにくく、治ってからも跡が残ることがあります。

【3度】
皮膚の深いところにまで及び、血管や神経も損傷してしまいます。跡が大きく残ります。この場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

■憶えておきたい「応急処置のポイント」3つ

(1)とにかく冷やし続ける!

「やけどは冷やす」というのは誰もが知っていると思うのですが、その時間が足りていない場合が多いように感じます。20~30分は、流水で冷やします。顔などの冷やしにくい部位は、保冷剤や氷水で冷タオルを作って冷やし続けましょう。服が皮膚にくっついてしまっている場合は、服の上から水をかけます。病院に行く必要がある時は、診察時まで冷やし続けてください。

 

(2)水泡は破いたらダメ!

2度のやけどでは水泡(水ぶくれ)ができます。水泡ができてしまった時は、病院に行ったほうがよいです。水泡を破くと、そこから感染をおこして炎症になったり、跡が残りやすくなったりするので、破かないまま病院へ連れて行ってあげてくださいね。破けてしまった場合は、それ以上触らず、清潔なガーゼなどで覆って病院へ行きましょう。

 

(3)安易に市販薬を塗らない

つい何か薬を塗りたくなってしまう…というのが親の気持ちだと思いますが、安易に市販薬を使うのは止めましょう。病院からもらった塗り薬でも、やけどには適さない薬もありますので、確認をしてください。軽いやけどで赤くなっているだけであれば、薬を塗らずに様子を見てもよいですし、皮膚の保護という意味でワセリンなどを塗ってもよいかと思います。

 

■こんなときは病院へ

・2度以上は病院で処置を受けましょう
・3度以上は救急車を呼びましょう
・1度でも範囲が大人の手より大きい場合は病院へ行きましょう

いかがでしたか? 主に今回は処置についてお話させていただきましたが1番大切なのは予防です。子どもの行動は予測できないことも多いですが、色々なことを想定して事故を回避していただけたらと思います。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター 市村幸美)

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【参考元】
日本医師会
神戸こども初期急病センター

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