40・50代になると気になり始める「たるみ」。2年以上続くマスク生活で、フェイスラインがゆるんだように感じることはありませんか?
それは“マスクたるみ”といわれ、実は年齢が若くても美容の悩みとして取り上げられることが多くなりました。40・50代なら、なおさら加速させないように対策をしたいもの。
肌育美容家の筆者が、たるみの原因と朝と夜にとり入れたい「たるみ解消に導くメソッド」をご紹介します。
■たるみのサインを見逃さない
加齢とともに、以下のような“たるみのサイン”を実感していませんか?
・首とフェイスラインの境目が曖昧になってきた
・口角の横にマリオネットのように縦ジワがある
・頬のたるみでほうれい線が深くなってきた
・まぶたが重くなり目が小さくなった
ひとつでも当てはまった人は、たるみ始めているサインです。
たるみの原因は複数!?
たるみの原因はひとつだけとは限りません。以下のことが重なり合うことで、たるみを招きます。
・皮膚を支えるコラーゲンやエラスチンの減少
・顔の筋力の低下
・脂肪が増える
自身でできる対策は、「有効成分の入った化粧品を使う」「むくんだままにならないように、リンパを流す」などがあります。そして、今回お伝えするのはゆるんだ顔の筋肉にアプローチするメソッドです。
■朝と夜にとり入れたい「たるみ解消に導くメソッド」
注意点
筋繊維はとても細いので、力を入れるとすぐに切れてしまいます。ケアをする時には、必ずオイルやマッサージクリーム、オールインワンジェルなどを使いましょう。
使用量の目安は、ピンポン玉1個分です。力を入れすぎると逆効果になる場合があるので、やさしくなでるように行ってください。
準備
メソッドを始める前に、まずはリンパを流して顔のむくみをとっておきましょう。
耳下腺から鎖骨に向かって流し、さらに鎖骨の周りを流すことでむくみの解消につながります。
最後に、食道脇のリンパを流すように両手で首を下に向かってなでたら準備完了です。
フェイスライン
あご先から両手同時に耳の下まで引き上げていきます。この時、耳の後ろまで指をもっていくようにしてください。
ブルドックライン
“ブルドッグライン”や“マリオネットライン”と呼ばれる口の脇に現れるたるみは、口の周りの口輪筋と口角をもち上げる「大頬骨筋」が関係しています。
指3本を使って、フェイスラインから頬骨の下まで持ち上げましょう。
ゴルゴライン
目の下に斜めに入ってしまう“ゴルゴライン”と呼ばれるたるみ。
手をL字にして、親指をフェイスラインに這わせながら生え際まで動かします。
まぶたのたるみ
中指と薬指で目を囲み、力を入れずにそのまま這わせます。
こめかみ部分で中指と薬指がくっつくように、指が横V字になるように動かしてください。目の下の皮膚はとても薄いので、指に力を入れすぎないように注意しましょう。
頭頂部
頭皮が硬くなっていると、顔全体のたるみにつながります。
五指の腹を使って気持ちいいくらいの圧で頭皮をくるくるとマッサージしましょう。頭皮を柔らかくして目の開きがよくなると、視界も広がります。
上まぶた
眉毛の上にある「皺眉筋(すうびきん)」をほぐして、スマホやPCの見過ぎで起こりやすい“上まぶたのたるみ”にアプローチしましょう。
ご紹介したメソッドは、準備から上まぶたまでたった3分でできます。朝と夜に続けるのがむずかしい場合は、1週間に一度、夜だけでもかまいません。
■ハンドマッサージが面倒な時
コロコロローラーやEMSなどの美顔器を使ってもOKです。ただし、ローラーで行う場合は圧を入れすぎないようにしてください。EMSなどの美顔器で行う場合は、必ずジェルを塗ってから行ってください。
1回のケアは、5分ほどで十分です。長時間、顔の上を刺激すると、筋繊維が切れてしまう可能性があるので短めにしましょう。
■毎日使うコスメにも一工夫を
弾力が衰えてたるみが気になり始めた肌には、コスメで成分を届けることも対策のひとつ。
「プロテオグリカン」はハリや弾力を与え、「レチノール」「ナイアシンアミド」はシワの改善などのエイジングケアに役立ちます。コスメのパッケージを見ながら選ぶことも、たるみ解消に役立つ時間として楽しんでください。
40・50代は、マスクをとった時に鏡に写る自分を見てハッとした経験が必ずあると思います。朝と夜に3分ですむ「たるみ解消メソッド」を行って、若々しい顔を目指してください。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
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【参考】
※筋肉 – 中外製薬