日差しが気になる季節が始まりました。1年中、日焼け止めはマストですが、これからが本番といっても過言ではありません。
紫外線は乾燥を招き、時間をかけてコラーゲンやエラスチンを破壊していきます。“光老化”という言葉があるように、40・50代の肌の大敵でもあります。
肌育美容家の筆者が、これからの時期に気をつけたいUV対策と、見落としがちな新常識をご紹介します。
■UVケアのおさらい
SPF値で示される「UV-B」。外でのレジャーや海水浴などで起こる炎症のような日焼けは、この紫外線が関係しています。
次に、PA値と表記される「UV-A」。生活紫外線と呼ばれ、朝日が出てから日が沈むまで1日中降り注いでいると考えてください。
日本の日焼け止めは、「SPF50+/PA++++」という表示が最高値です。
日焼け止めに使われる基剤
日焼け止めに使われる基剤にも2つの種類があります。
(1)紫外線吸収剤
肌の上に塗った日焼け止めが紫外線を吸収して、化学反応を起こし肌に入らないようにする設計。吸収剤は紫外線を防ぐ力が高いですが、肌質によって合わない場合もあります。
(2)紫外線散乱剤
ミネラルパウダーなどを使って紫外線を反射させることで肌を守ります。散乱剤は肌への負担が少ない反面、使い心地がキシキシしたり白浮きしたりする場合も。
レジャーなどには紫外線吸収剤配合の日焼け止め効果が高いものを、日々のケアには散乱剤配合の肌負担が少ないものを選ぶなど、使い分けることがおすすめです。
■新常識!室内でのUVケアは、もはや必須事項
UV-Aは、窓やカーテンを通しても肌に到達します。なので、外出しない日でもUVケアはマストです。
さらに、最近は「ブルーライト」も侮れません。スマートフォンやPCを使う時間が長い人ほど、後々メラニンの産生によるシミができやすい環境であると考えられます。
夜のスキンケアが終わった後は、長時間ブルーライトを浴びる時間を作らないように心がけてください。
■外出時は、日傘や帽子で紫外線からガード
暑い時期になると汗をかいて、せっかく塗った日焼け止めも崩れがち。とはいえ、こまめな塗り直しは面倒なものですよね。
帽子や100%遮光日傘などで、物理的に日光を遮断できるような構えも必要です。
■塗り忘れに注意!細かい部分もしっかり対策
日焼け止めを塗るときに、気をつけて欲しいのが「忘れがちな部分」。
顔だけではなく、首周り、そして耳まで塗ることが前提です。手の甲やサンダルを履く時の足の甲にも、朝必ず塗っておきましょう。
塗りムラにも要注意
さらに注意したいのが「塗りムラ」。
顔に5点置きをして伸ばすと、置いた部分と伸ばした部分に厚みの差が出てしまいます。なので、手の平に伸ばして顔全体を包み込んだ後、頬の高い位置や鼻筋に重ね付けするのがベストです。
■2022年おすすめ最新UVケアアイテム
2022年に発売されたばかりの筆者おすすめ新作UVケアアイテムをご紹介します。
日焼け止めの機能だけではなく、どれもプラスワンの機能がついている逸品。テクスチャーの違いや仕上がりの良さで、自分に合ったものを選んでみてください。
1本でメイク効果が欲しい人に
トーンアップUV ノーマル/マナラ
ファンデーションを重ねなくても、十分に肌の色ムラやくすみをカバーするアイテムです。在宅時間が増えたなかで、ノーメイクで過ごしたい人のために開発されました。
ほんのりとしたピンクが40・50代の肌をキレイに見せてくれます。
(30ml SPF50+ PA++++ 通常購入税込価格3,696円)
メイクにツヤ感をプラスしたい人に
UVプライマー/&be
微細なパールが肌に驚くほどのツヤ感を与えてくれるアイテムです。マスクメイクの時にハイライトのように使うと、若々しいツヤ感をまとえる高機能UV下地。
紫外線を防ぐ力が高いのに、石けんオフが可能なところも使いやすいポイントです。
(36g SPF50+ PA++++ 税込価格2,750円)
肌に負担をかけず美容効果も狙いたい人に
ライス&グレープ ラディエンス クリーム/アムリターラ
植物が強い紫外線から自分を守る力を応用して作られたアイテムです。紫外線吸収剤、紫外線散乱剤によく使われる「酸化チタン」「酸化亜鉛」が不使用です。
SPF・PA値は高くないものの、まるで美容液のようなテクスチャーで夜のケアにも使えるほどマイルドな使用感のクリームです。
(30g SPF12 PA++ 税込価格6,050円)
ベタつき感ゼロでUVケアしたい人に
ミネラルUVパウダー ピンクベージュ/エトヴォス
日焼け止めのベタつき感がどうしても苦手という人には、ルースパウダータイプもおすすめです。仕上げ用としても単体でも使える、便利なアイテムです。
付属のパフで、ポンポンと肌にのせるだけでお手入れ終了。忙しい40・50代の時短ケアを叶えます。
(全2色 5g SPF50 PA++++ 税込価格3,080円)
肌を老化させる原因のひとつに「紫外線」が挙げられます。寒い時期に紫外線に慣れていなかった肌は刺激を受けやすいので、今の時期こそUVケアが大切です。
春の柔らかな陽射しに誘われて外に出る時は、必ずUVケアをするよう心がけてください。
(肌育美容家 今泉 まいこ)
【関連記事】
・奇跡の70歳直伝!耳マッサージでたるみ解消
・洗顔の○○を直せば肌は生まれ変わる!
・化粧水で潤いの通り道を作る!保水力を高める化粧水の使い方
・マスクで表情筋が凝る?たるみ頰が上がる1分マッサージ
【参考】
※トーンアップUV ノーマル – マナラ
※UVプライマー – &be
※ライス&グレープ ラディエンス クリーム – アムリターラ
※ミネラルUVパウダー ピンクベージュ – エトヴォス