皆さんは、「脱白髪染め」という言葉をご存知でしょうか?
最近、SNSやテレビのCMでも話題になっている「脱白髪染め」。白髪ぼかしの技法の一つで、その名の通り「白髪染めをやめちゃいましょう!」ということです。
とても支持されているので、気になっている方も多いのではないでしょうか?
美容師の筆者が、ヘアサロンで受けられる「脱白髪染め」とはどんな技術か、その特長やメリットなどをご紹介いたします。ぜひ参考にしてください。
■「脱白髪染め」とは?どのような技術?
脱白髪染めとは、ただ白髪染めをやめるという技法ではなく、白髪をしっかり染めずにハイライトやブリーチの技術を使い、「白髪をぼかす」ことをいいます。
以前までは、白髪染めで髪の毛全体を染めるという一連の流れが主流でしたが、最近では脱白髪染めのように「白髪をぼかす」技法も大人気です。
白髪染めで白髪を染めると、出せる髪の色や明るさは限られます。「なんだかいつも同じ感じの仕上がりだな」と感じている方も多いのではないでしょうか。
「脱白髪染め」のメリットとデメリットをまとめましたので、ご覧ください。
「脱白髪染め」のメリット
楽しめる髪色の幅が広がります。
また、伸びてきた白髪が目立ちづらいため、カラーリングの周期を長くできるのもうれしいところです。
「脱白髪染め」のデメリット
白髪をしっかり染めたい方には、不向きな技法です。
■「脱白髪染め」の染め方
先程もお伝えしたように、「脱白髪染め」とは、ハイライトやブリーチを使いベースの色を明るくして、白髪との対比を少なくすることにより、白髪をぼかしてみせるという方法になります。
実際に「脱白髪染め」をされた方の例をご紹介します。
ご来店時は、伸びてきた白髪が目立っている状態でした。
元々明るめのカラーで脱白髪染めを繰り返しているお客様なので、白髪の部分との対比は少ないですが、やはり白髪が目立ちます!
こちらのお客様に施術した内容をご紹介します。
(1)ブリーチで細かいハイライトを全体に入れる
まずは、ブリーチを使用し、細かいハイライトを全体に入れていきます。
施術前は、黒髪と白髪が混ざっていて白髪が目立つ状態ですので、ブリーチを使い、黒い色素を抜いていきます。
そうすることで白髪に近い色合いの毛束をたくさん作り、黒髪とのコントラストを少なくしていきます。
(2)ご希望の色味のカラー剤で染める
ベースをつくったら、あとはご希望の色味のカラー剤で染めて完成です。
施術前に比べると、白髪が馴染みましたね。
そして、カラー剤は白髪染めを使っていません。
「白髪が気になってきたら、明るめのカラーは無理かな?」と思っていた方や、「本当はデザインカラーも楽しみたい」という方には、おすすめの施術方法です。
■ヘアオーダーの仕方
ヘアサロンで、「脱白髪染めで白髪をぼかしたい」とお伝えいただければ大丈夫です。
ハイライトの本数や幅などは、担当する美容師さんに相談してみてくださいね。
ハイライトの本数で施術時間も変わってくると思います。写真のお客様は100本ほどのハイライトを入れてますので、3時間ほど時間がかかっています。
■「ブリーチは髪が傷む」と心配な方は
ブリーチを使った施術の際、気になるのが髪の毛のダメージです。年齢と共に髪の毛も細くなり、ダメージを受けやすくなってきているところにブリーチの施術をするのは、気になりますよね。
そこでおすすめしたいのが「ケアブリーチ」です。
ブリーチのダメージを軽減しながらデザインを楽しめるブリーチ剤で、内部補強剤のようなものが配合されています。
美容室によって取り扱っているメーカーが違うので、ケアブリーチの種類も違い、ブリーチと混ぜて使うものや、元々ブリーチに配合されているものなどあります。いずれにしても、ほとんどの美容室でケアブリーチを取り扱っていると思いますので、ぜひ相談してみてくださいね。
脱白髪染めについてご紹介しました。筆者の働く美容室でも脱白髪染めのヘアオーダーは多く、人気の技術の一つになっています。気になる方はぜひ試してみてくださいね。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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