年齢を重ねてくると気になるのが「あご周り」です。体重は特に変わっていないのにたるんできて、二重あごみたいな状態になってしまうことも。
なぜ、年齢を重ねると二重あごになってしまうのでしょうか？
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、二重あごになってしまう原因と、対策のためのマッサージをご紹介します。
■二重あごの原因は「首のつまり」
体重が変わらないのにあご周りがスッキリしないのは、首回りの筋肉が固くなって、つまってしまっているからです。
「首回りがつまる」とは、頭蓋骨と肩や鎖骨の位置が近づいてしまうこと。頭蓋骨と肩・鎖骨の位置が近づくことで首回りのスペースがなくなり、首にあるお肉が余ってあふれてしまうのです。
首回りがつまる原因は、首・肩周りの筋肉が固くなってしまうこと。筋肉は固くなると、くっついている骨同士を引っ張ります。首回りの骨は頭蓋骨と鎖骨・周りにくっついていることが多く、骨同士を引っ張って首をつまらせてしまうのです。
■首をつまらせる筋肉「胸鎖乳突筋」
固くなり首をつまらせる代表的な筋肉に、胸鎖乳突筋（きょうさにゅうとつきん）という筋肉があります。
「胸鎖乳突筋」は、頭蓋骨の後側面から胸骨・鎖骨内側にくっついている筋肉。主に首を前に曲げたり、横に倒したりする機能があるほか、首の位置を正面に保ちキープする働きもあります。
長時間のデスクワークなどで、正面を向き続けることで胸鎖乳突筋が疲労し固まってしまうことで、首回りがつまってきてしまいます。
ですから、首回りがつまるのを改善するためには、胸鎖乳突筋の緊張を解く必要があります。
■首回りスッキリ！胸鎖乳突筋のマッサージ
今回は胸鎖乳突筋をほぐすためのマッサージの行い方を紹介します。
（1）あごを上げて、さらに左に向けます。耳の後ろから鎖骨と胸骨に続く胸鎖乳突筋が、筋になって浮き上がります。
（2）この筋肉のラインの一番上、顎関節の突起の後ろに、指を二本か三本当てて、3秒程度圧迫します。
（3）軽く3秒圧迫したら、指一本分下げて、再度3秒圧迫します。
（4）鎖骨・胸骨の位置まで行います。
（5）反対側も同様に行いましょう。
首回りは、日常生活でも特に固くなりやすい部分。特にデスクワーカーは頭を動かさず、固定しがちのため、要注意です。首回りは見た目に最も大きな影響を与える部分です。小まめにほぐして、スッキリとした小顔をキープすることを意識しましょう。
（パーソナルトレーナー 藤本 千晶）
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