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今さら聞けない!エイジングの敵「活性酸素」との付き合い方


三浦 絵里子

エイジングを意識していると「活性酸素」という言葉をよく耳にすると思います。活性酸素はあらゆる病気の原因になるほか、老化を促進するコワイものでもあります。

今さら聞けない!エイジングの敵「活性酸素」との付き合い方

ホリスティックビューティインストラクターの筆者が、活性酸素について知っておきたいポイントや、活性酸素を除去してくれる美容の味方について、わかりやすくまとめてお伝えします

■活性酸素って一体なに?

活性酸素とは、その言葉どおり「活性化した酸素」のこと。人は呼吸によって酸素を取り入れ、エネルギーを作ります。活性酸素はその過程で発生するので、身体からすべてを除去することはできません。活性酸素は過剰になると細胞を傷つけて酸化させたり、遺伝子を破壊したりする働きが知られていますが、その破壊力は免疫機能として、身体を細菌などから守る役目も持っています。

■激しい運動もNG?活性酸素を発生させる原因

活性酸素は身近なところで発生しています。例えば激しい運動は酸素をたくさん必要とするため、活性酸素が増える原因に。年齢に見合わない激しいスポーツを突然行うことは、エイジングを加速させることになるとも考えられます。また紫外線や電磁波、放射線物質、排気ガスなど目に見えない物質や、たばこや食品添加物など生活の一部となるもの、そしてストレスなどでも活性酸素は発生します。

■活性酸素を除去する方法って?

酸素をエネルギー源として活動する私たちの身体には、あらかじめ活性酸素を除去する酵素を兼ね備えています。これは加齢とともに減少するので、アラサーに突入したら、活性酸素を過剰に発生させない生活スタイルが必要になります。食事では、活性酸素を除去し酸化を防ぐポリフェノールなど、抗酸化成分を含む食材を積極的に摂りたいですね。

■「抗酸化成分」の多い食べ物って?

「酸化」に「抗う」抗酸化成分は、植物に多く含まれています。植物は紫外線の害から身体を守るために、自らの力で抗酸化成分を作っているのです。よく知られている成分には、

・緑茶に含まれるカテキン
・赤ワインやブルーベリーに含まれるアントシアニン
・大豆に含まれるイソフラボン

などがあります。近頃では蕎麦にふくまれるルチンや、ウコンにふくまれるクルクミンなどが注目されています。

「酸化」は「老化」を意味します。食生活のほかにも、紫外線を避けたり、添加物の少ない食品を選んだり、空気清浄に努めるなど、アンチエイジングにはさまざまな工夫が必要になることをしっかり理解しておきましょう。

(ホリスティックビューティインストラクター 三浦絵里子
英国で自然療法を学び、帰国後は日本ホリスティックビューティ協会(HBA)で植物療法のインストラクターとなる。「美は心身の健康と豊かな感性に宿る」をモットーに、HBAの運営に携わりながら講師や美容ライターとして活躍中。)

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【参考】
※三村芳和著(2007)「酸素のはなし – 生物を育んできた気体の謎」(中央公論新社)

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