ダイエットをしていると、体重が落ちなくなる“停滞期”になることがありますよね。
そんなときに効果的といわれるのが「チートデイ」。代謝を回復させ、停滞期を打破すると考えられています。
しかし、チートデイは本当に効果があるのでしょうか?
女性の体型改善専門パーソナルトレーナーの筆者が、チートデイを行うことで効果があることと無いことについて解説します。
■チートデイとは「ダイエット中にあえて大量に食べる日」
チートデイとは、「あえてダイエット中の1日に好きな物を好きなだけ食べる日を作る」ことです。
チートデイを行うことで、普段不足している栄養素を補給し、低下した代謝を回復させることができるほか、食事からのストレスを抜いて精神的にリラックスさせる効果があると考えられています。
特に決まったやり方はないのですが、普段の食事の摂取エネルギー量を大きく上回って食べることが効果的と考えられています。
実施するべき頻度も特に決まりはないのですが、週1回程度行われることが多いようです。
■モチベーション維持にチートデイは効果的
チートデイをやった方がいい人は、「ダイエットをしていても、ついつい食べてしまい体重が落ちない人」です。
ダイエット中に食べてしまう原因は、ダイエットを行うことでストレスが溜まり、ついつい無意識に食事に手をつけてしまうこと。この「ついつい」があまり良くありません。
自分が意図しないのに食事に手をつけてしまうことで、自分の意志をコントロールできなかったことから自分を責めてしまいがち。それがストレスになってさらに食事に手をつけやすくなる……という悪循環に陥ってしまいます。
ストレスが原因ならば、上手に解消することがとても大切。チートデイは「意図して」たくさん食べることで、ストレス解消に効果的です。
意図しない食事ではストレスが溜まりますが、意図的に行うことで食事を楽しみ、ストレス解消につなげられます。その結果、また想定外に食べてしまうのを防ぐことができるのです。
■代謝回復には疑問
代謝回復に効果があると考えられているチートデイですが、週1回のチートデイ実施で代謝が回復するというエビデンスは現在ありません。
確かに考え方としては回復するかもしれませんが、長期間のダイエットで落ちた代謝が週1回の栄養補給で十分に回復するとは考えにくく、大きな効果は望めないと思われます。
むしろチートデイに食べ過ぎて、他の日の食事コントロールの成果を打ち消してしまう可能性もあります。
ですから、チートデイだからといってむやみに食べ過ぎることは危険です。チートデイでもどれくらいカロリーを摂ったかを記録し、体重の減少がないならチートデイでの摂取カロリー量を抑える必要も出てきます。
■チートデイでストレスを解消してダイエットを楽しく続けよう
代謝回復効果はあまり期待できないチートデイですが、食事のストレスを解消する効果は間違いなくあります。
どれだけ緩くダイエットをやったところで、普段の食事で少しずつストレスは溜まっていくもの。ですからたまにはそのストレスを抜く必要があります。そのためにチートデイは効果的です。
食べ過ぎには要注意ですから、普段の体重変化に注意し、チートデイは普段よりも高摂取エネルギー量を意識して食べるくらいの意識を持つと効果的かと思います。
以上、チートデイのメリットとデメリットをご紹介しました。上手にチートデイを使って、楽しくダイエットを続けましょう。
(パーソナルトレーナー 藤本 千晶)
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