薄着になり、涼しげに首元を出す人も多い季節になりました。
しかし、首元はシワなどから年齢が出やすい箇所でもあります。どのように対策すればいいのでしょうか?
エステティシャンの筆者が、気になる首のシワを改善するストレッチをご紹介します。
■「首だけ」シワ改善対策をしても効果なし!?
首のシワ対策に一番効果的なのは、ストレッチです。
首のシワの原因になる筋肉は縦方向に走っているため、収縮することでシワは横に刻まれていきます。そのため、収縮した筋肉をしっかり伸ばすことが、首のシワ改善には効果的です。
ここでポイントになるのが、「胸の縮こまり」を一緒にケアすることです。
胸元の筋膜は、顎や首とつながっていて関係が深いんです。そのため、首だけではなく、胸元も一緒にストレッチして緩めてあげることが、首のシワ改善には効果的です。
特に猫背の方や食いしばりの癖がある人は、胸元・首の筋肉が縮こまり、首のシワだけではなくバストの下垂やお顔のたるみの一因になっていますので、一緒にストレッチしていきましょう。
■首のシワ対策に!胸と首をしっかり伸ばすストレッチ
(1)まずは胸から!胸骨周りのマッサージ
まずは、手を鎖骨の下あたりに置いて、上記の写真のように天井を見てみてください。
首すじや、胸元が突っ張る感じが出る人が多いと思います。このつっぱりがあると、首まわりが縮こまりシワもできやすいので、まずはマッサージでほぐしていきましょう。
(1)画像のように、胸の谷間の上部から下部までをマッサージでほぐしていきます。
手をグーにして、最初は横に揺らすようにほぐします。
(2)次は縦にさするようにほぐします。
特に回数は決まっていませんが、(1)(2)それぞれ30秒から1分程度行いましょう。
乾燥肌の方や、血行がよくなることで痒みや赤みが出る方は、少なめの回数から行ってみてください。
入浴時やお風呂上がりにオイルやクリームなどで滑らせながら行うのも効果的です。
(2)首のストレッチ
(1)鎖骨の下を両手で押さえて、上を向き10秒間キープします。
(2)そのまま、上を向いた状態で首を左にゆっくりと倒す。10秒間キープしたら、首を反対に倒します。
(3)それぞれの手を首の下のあたりと、顎の下におきます。首下の手は、下方向に下げるように、顎下の手は、上にあげるように相反するように伸ばします。
そうして首のシワを伸ばすようにし、上を向きゆっくり10秒間キープ。時間があれば3セットが目安です。
一番最初のように、手を鎖骨下におき天井を向いてみてください。最初よりも、首の前の突っ張り感が減っているのを感じるはずです。
胸元から首元がほぐれて、シワができにくくなっていきますので、ぜひやってみてくださいね。
■合わせてやりたい!首のシワ予防2つのポイント
ストレッチを習慣化するのと並行して、一緒に気をつけて欲しいことをお伝えします。
姿勢の改善
猫背や下を向く姿勢は、どうしても胸が縮こまり、首にシワをつくる姿勢になりがちです。なるべく背筋を伸ばし、目線を下ではなく前にするように心がけてみてください。
寝ているときにも、顎を引いて「首のシワ」ができる姿勢だとシワが刻まれやすいので、注意が必要です。
紫外線対策
シワの原因のひとつは、お肌のハリ弾力の低下です。
お肌のハリ弾力が低下する一番の原因は、やはり紫外線。日焼け止めを塗るのを習慣にして、シワができにくいお肌をつくっていきましょう。
日常的にケアを心がければ、首のシワだけでなく肩こりや首こり、肩の厚みなど、他の部分にもプラスの影響が見込めます。ぜひ、できることから意識してやってみてくださいね。
(美容家・エステサロン&スクールSUHADA主宰 永松 麻美)
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