老け見えの要因のひとつが「目の下のたるみ」です。

30代くらいから気になり始める人もいますが、とくに40代以降は進行のペースがはやくなり、気になってくる人も多いのではないでしょうか。

エステティシャンの筆者が、目の下がたるむ原因と、その対策になるマッサージ方法をご紹介します。

■目の下がたるむ原因は？

目の周りを眼輪筋という輪っか状の筋肉がぐるっと囲っています。この眼輪筋は、まばたきをしたり、表情を作る役割があります。

眼輪筋は、目の疲れや年齢による衰えによって弱ってきます。眼輪筋が弱るなどしてうまく使えなくなると、周りにある他の筋肉で動きを補おうとするのですが、それがおでこ、眉間、目元のシワの悪化につながります。

また、眼輪筋は目の周りの脂肪を抑えるガードルのような役割にもなっています。年齢とともに、眼球は眼窩（眼球のおさまっている空洞）の下に落ち込んでくるのですが、その際脂肪が押されて、目の下にぽこっと出てきてしまいます。これが目の下のたるみです。この押し出された脂肪を抑えてくれるのも、眼輪筋の役割です。

■目の下のたるみ撃退エクササイズ

眼輪筋の疲れやこわばりを緩めて、動きをよくするマッサージをお伝えします。

まず眼輪筋の上側をほぐし、続いて下側をほぐし、動かしていきましょう。

(1)眉尻を上にあげるようにマッサージ（2箇所）

まず、眉尻の少し下のあたりを触りましょう。眼球が収まっている眼窩の「骨」を感じるあたりです。

その部分の皮膚を指の腹で引き上げ、小刻みに揺らします。そのマッサージを30秒ほど、左右順番に行います。

その後、眉尻の少し上に指を移動し、引き上げて小刻みに揺らす同様のマッサージを30秒ほど行います。

指の位置は固定して行いましょう。こちらは少し圧をかけて、気持ちいいくらいの強さで、30秒ほど、左右順番に行います。

(2)眉頭をつまんで上げる

眼窩の骨のフチ（凹みを感じる部分）に親指の腹をひっかけるように固定し、人差し指を眉頭の上におきます。つまんで持ち上げるような形で、上に向かって小刻みに揺らすマッサージを行います。

親指は眼球に触れないように注意して、骨のフチにしっかりひっかけてください。(1)のマッサージより圧をかけ、痛気持ちいいくらいの強さで行いましょう。30秒ほど、左右順番に行います。

(3)目の下の骨部分をマッサージ

次は目の下、眼窩のフチの少し下に三指の腹をおきます。軽く圧迫し、上に持ち上げるように小刻みに揺らします。これも30秒行いましょう。

(4)下まぶただけ上にあげるエクササイズ

最後は目元のエクササイズです。眼輪筋で、下まぶただけを上にあげます。

あまりたくさんは動かないので、1、2ミリでもいいので下まぶたを上にもちあげていきましょう。眩しいような表情になります。

このとき、頬の筋肉を使ってしまうと意味がないので、鏡などで確認しながら行いましょう。

最初、目元の筋肉を動かせない人もいると思うので、その場合は意識しながら少しづつ練習してみてくださいね。30秒おこなってください。

1日に3セット×2回を目安に

上記の(1)から(4)まで、3セットを、1日2回行うのがベストです。

「忙しい、そんなにできない！」という方は、1日1回1セットでもいいので、まずは続けてやってみましょう。

「目のむくみがとれてすっきりした」「クマが薄くなった」などの小さな変化から始まって、目の下のたるみも改善してきます。ぜひやってみてくださいね。

「目は口程にものをいう」なんて言葉があるくらい、目元の印象はお顔全体でもかなり大きな影響がありますよね。若々しい目元をキープして、人と会ったり、話したりして、リアルなコミュニケーションを楽しんでいきましょう。

（美容家・エステサロン＆スクールSUHADA主宰　永松　麻美）

 

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