大人であっても、いや、大人だからこそ、いらだったり怒ったりすることがありますよね。
そんなとき、気持ちを爆発させると相手を傷つけてしまう可能性が。一方で、自分の気持ちを抑え込めばストレスになってしまうこともあります。では、どのようにすればいいのでしょうか。
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーである筆者が、40・50代におすすめの、怒りをおさめる方法をご紹介します。
■なぜ「怒り」の感情が起こる?
「怒り」は、自分を守るための感情だともいわれています。
というのも、怒りの感情があらわれるのは、悲しい・辛い・寂しい・不安・心配・怖いなどの感情が積みかさなっているからなのです。
悲しい・辛いなどの最初に生まれる感情を「第一感情」といい、そこから発生する怒りを「第二感情」といいます。
ここで認識を間違えてほしくないのですが、怒りの感情は決して悪いものではありません。先ほどもお伝えしたとおり、自分を守るための感情であり、自分の価値観を見直すきっかけをくれる感情だからです。
しかし、怒りは強い感情のため、コントロールできないとトラブルの原因にもなります。そのため、自分の感情をコントロールできるようになることが大切です。
■40・50代におすすめの「怒りをおさめる」方法
怒りを感じたときにパッとできる対処法や考え方をご紹介します。自分に合う方法を試してみてくださいね。
(1)怒りの原因を知る
怒りを感じたとき、「なぜ怒りを感じたのか」とその原因を知ると、また同じ場面に出くわしても上手に対処できるようになります。
そのためには、怒りの気持ちがどのような場面で起こったかを書き出してみましょう。書き出すことは、些細なことでOKです。感じたことをそのまま書いてくださいね。
誰からどのような言葉を言われたのか、どのような態度を取られたかなどを、詳細に書き出していくと、自分がどのような場面で怒りを感じるか傾向がわかります。それを自覚することからはじめましょう。
(2)怒りを感じたら深呼吸
アンガーマネジメントの「6秒ルール」について、聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?
6秒ルールとは、怒りを感じてから6秒間その気持ちを表に出さないようにガマンすることです。
怒りの感情は、一時的に高まっても自然とおさまってきます。そのために数えるのが6秒といわれています。
そのとき、同時に深呼吸もしてみましょう。
ゆっくり、深く呼吸をすることで、緊張した筋肉とともに心も緩みます。怒りを感じたときに、咄嗟に反応するのではなく、一呼吸おくことで、相手も自分も傷つかずにすむでしょう。
人間であれば怒りを感じるのは当たり前なので、「そんなときもあるよね」と自分自身のことを受け入れる意識も大切です。今回ご紹介した怒りをおさめる考え方や方法は、ほんの一部です。合う・合わないもあるので、いろいろ試してみて、自分にピッタリの方法を見つけましょう。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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