自分の好きなものを熱烈に応援する「推し活」は、生活にハリが出て心の健康にもイイ効果がある……ということを聞いたことはありませんか?
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーである筆者が、「推し活」が40・50代の心の健康にイイ理由をお伝えします。
■「推し活」の対象はさまざま
推し活」と聞くと、「アイドルやスポーツ選手、俳優、有名人で好きな人を応援し、追いかける」というイメージがあるかもしれませんが、人間のみが対象ではありません。
アニメ・ゲームのキャラクターや動物、テレビ・WEB番組など、好きと感じて追いかけたいものであれば、なんでも「推し」の対象になりえます。
自分の好きなものやジャンルで、「素敵!」「おもしろいな」「かっこいい!」「かわいい……」と心が動いたら、それが「推し」との出会いかもしれません。
■「推し活」をしたい理由3つ
「推し活」すると、嬉しいことがたくさんあります。ぜひ生活に取り入れてみてくださいね。
(1)ストレス解消&発散になり「自律神経」が整う
ストレスがたまると自律神経のうち、リラックスしたときに活発になる副交感神経の働きが低下し、なかなか疲れが回復しないこともあります。
熱中できるものや好きなものに触れているときは、ストレスの元から距離を置きながら、好きなもののことだけを考えられるため、何よりのストレス発散になります。
また、大人数で集まるのが好きな方は、好きなものが同じ仲間が集まるコミュニティに参加すると、熱く語りあうこともでき、いろいろな楽しみ方ができるのでおすすめです。
自分に合った「推し活」をして、適度にストレスを発散させましょう。
(2)「幸せホルモン」が分泌されて情緒が安定する
40・50代は更年期や女性ホルモンの影響により、情緒が不安定になりがちです。
「推し活」をして心がときめくと、高揚感や幸福感をもたらすドーパミンやセロトニンなどのホルモンが分泌されます。
それにより、日ごろくよくよしていた小さな不安や落ち込みが軽減されることもあるでしょう。
とくにセロトニンは、自律神経のバランスを整えるサポートをしてくれます。
あたたかくハリのある気持ちが自分の中に生まれると、生活の中に潜む小さなイライラにも振り回されなくなりますよ。
(3)やるべきことの「モチベーション」アップ
「推し活」は一種の趣味のため、ある程度の資金や時間が必要になります。
推しに関連するコンサートや試合、映画に行くお金や、移動のための交通費、宿泊代、モノを収集するのにもお金がかかりますよね。
そのために、「やるべきことを頑張る」という活力につながります。
仕事をしていない場合でも、「家事を頑張ってはやく終わらせて、「推し活」の時間を作ろう!」など、日々を頑張るモチベーションになるでしょう。
「推し活」は、自分が楽しむためにするものです。他人と比較をしたり、生活を乱してまで熱中したりすると、ストレスになることもあるので気を付けましょう。少し距離を取りたいときは取ってOKです。「推し」がずっと同じである必要はありません。心が動いたものを素直に受け止めて「推す」のがおすすめです。
(美容ライター/心理カウンセラー 北口 慈子)
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