夏を代表する食べ物である「スイカ」。水分が多いイメージがありますが、実は老化対策にも役立つと言われています。
ベジ活アドバイザーの筆者が、スイカが老化対策によい理由と、その効果を高める意外なレシピをご紹介します。
■老化対策におすすめ!スイカの栄養素
老化の原因の1つとなるのが、身体の「酸化」です。酸化を防ぐには体内の活性酸素を取り除いて、酸化を抑える「抗酸化物質」を摂っていきましょう。
スイカには、すぐれた抗酸化作用をもつ「β‐カロテン(ビタミンA)」や「ビタミンC」をはじめ、スイカの赤い色素には抗酸化作用が高い「リコピン」が含まれています。
血管の老化を抑える「シトルリン」
スイカから発見された栄養素である「シトルリン」はアミノ酸の一種で、“スーパーアミノ酸”とも呼ばれています。
血管を拡張させる「一酸化窒素(NO)」の生産を促して、血液の流れをよくする働きがあるため、血管の老化を抑える効果が期待されています。
また、「シトルリン」は皮膚の水分保湿因子(NMF)をつくるアミノ酸の一種でもあり、美肌にも役立つと考えられています。
■スイカの老化対策レシピ2つ
(1)スイカのガスパッチョ
スイカに含まれる「β‐カロテン(ビタミンA)」や「リコピン」は、油と一緒に調理すると吸収率が高まります。今回のレシピでは、抗酸化作用が高い「リコピン」が豊富なトマトを、さらにプラスしています。
さっぱりとした味のレシピなので、日々の献立はもちろん、暑さで食欲が落ちてきたときにも、美味しくいただけるレシピです。
材料(1人分)
・スイカ 100g
・トマト 30g
・パン 10g
・キュウリ 10g
・タマネギ 10g
・オリーブオイル、キュウリ 適宜(盛り付け用)
A
・オリーブオイル 小さじ2
・酢 小さじ1
・塩、すりおろしニンニク 適宜
作り方
(1)スイカは種を取り除いてざく切りにし、トマトは洗ってヘタをとってから、ざく切りにします。タマネギは皮をむいてから、ざく切りにします。キュウリは洗って、盛り付け用に一部を取り分けてから、ざく切りにします。
(2)ミキサーにざく切りにした(1)の野菜とパン、Aの材料を全て入れ、全体が滑らかになるまで攪拌します。
(3)(2)を器に盛り付け、盛り付け用のキュウリを散らしたら完成です。
(2)スイカのきんぴら
「シトルリン」は、スイカの果肉だけでなく、とくに皮に多く含まれている成分です。シャキシャキした皮の食感を活かした“きんぴら”を、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
材料(1〜2人分)
・スイカの皮 150g
・ニンニク ひとかけ
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・ごま油 適宜
・白ごま 適宜
作り方
(1)スイカの外皮の硬い部分を包丁で厚めにむきます。千切りにしてから、さっと水にさらします。
(2)ごま油を敷いたフライパンにみじん切りにしたニンニクを入れて、弱火で香りが出るまで炒めます。そこに、水気を切った(1)を入れて、さらに炒めます。
(3)(2)に醤油とみりんを入れて、汁気がなくなるまで炒めます。器に盛りつけて、白ごまを散らせば完成です。
「スイカ」は水分補給だけでなく、老化対策としても優秀な食材です。簡単に作れるレシピを活用して、夏の健康やキレイに役立てていきましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※シトルリン – わかさ生活
※シトルリンのはたらきと効果-01.動脈硬化緩和 – 協和発酵バイオ
※スイカ – カロリーSlism
※老化の原因の一つ「酸化」。老化防止のために摂りたい「抗酸化作用」のある食事とは? – ハウスウェルネスフーズ