「ココア」にはさまざまな健康・美容効果が期待できます。
管理栄養士の筆者が、ココアの痩せ効果に着目し、おすすめの市販のココアをご紹介します。
■「ココアは太る」は間違い!?ココアの痩せ効果
ココアは甘いものが多いため、太るイメージが強いかと思います。
もちろん、砂糖の添加量が多ければ太る原因につながりますが、ココア自体は痩せ効果が高いといわれています。
腸内環境を整える
ココアには不溶性食物繊維である「リグニン」が多く含まれており、腸内で善玉菌のエサとなることで腸内環境を整える効果があります。
腸内環境を整えることで排便がスムーズになると、腸内の老廃物が体外に出されます。
栄養素の消化・吸収も効率良く行われるため、代謝が上がり、痩せやすい体質に近づくことができます。
血流を良くする
ココアに含まれる「カカオポリフェノール」には血管を広げる作用があるため、血流を良くする効果も期待できます。
血流が良くなると細胞に必要な酸素・栄養素が行き渡るため、代謝が上がり痩せ効果が得られるでしょう。
■栄養士おすすめ!痩せ効果が期待できる市販のココア3つ
(1)カカオの力 CACAO70/森永製菓
こちらは、「カカオポリフェノール」と「カカオリグニン」が豊富に含まれている機能性表示食品です。
一般的な森永製菓のミルクココアと比較して、3倍ものカカオポリフェノールと食物繊維が含まれているのだそう(ココア1杯分20グラム中に、カカオポリフェノールはフラバノールとして30ミリグラム、食物繊維は4.3グラム)。
痩せ効果が期待できる成分が効率よく摂取できるため、その分、痩せ効果も得やすいでしょう。
濃厚な味で甘さ控えめの大人のココアを味わえるため、甘いココアが苦手な方にもおすすめですよ。甘めがお好きな方は、ミルク多めorはちみつやオリゴ糖を加えて飲んでみてくださいね。
(200g 税込価格450円(編集部調べ))
(2)腸活ココア/バンホーテン
もともと「食物繊維」が含まれているココアですが、こちらの商品には「イヌリン」という水溶性食物繊維が配合されています。
イヌリンには、「ビフィズス菌」を増やして腸内フローラを改善し、お腹の調子を整える効果があるのだそう。腸内環境が整うと、代謝の良い痩せやすい身体に近づくことができます。
そのまま飲んでも美味しいのですが、ヨーグルトと組み合わせて「ホットヨーグルトココア」にするのもおすすめです。ヨーグルトに含まれる「乳酸菌」は食物繊維をエサにして腸内で増殖するため、効率良く腸内環境を整えることができます。
シナモンパウダー&はちみつをプラスすれば、ヨーグルトの酸味を感じつつも甘みのあるココアに仕上がり飲みやすくなります。ぜひ、試してみてください。
(200g 税込価格465円)
(3)ミロ/ネスレ
子どもがよく飲んでいるイメージがあるミロですが、実は更年期女性にとって重要な栄養素が含まれています。
ミロ1杯分(ミロ:15グラム+普通牛乳:150ミリリットル)あたり、1日に必要な「カルシウム」の58%、「鉄」は47%、「ビタミンD」は47%含まれているのだそう。
カルシウムやビタミンDは骨の健康維持に役立つ栄養素ですので、女性ホルモン分泌低下によって骨の健康が気になる40・50代女性は積極的に摂りたいところ。
また鉄は、酸素を全身に運ぶ赤血球の構成成分であるため、十分に摂取することで細胞に酸素が十分に行き渡ります。その結果、代謝がスムーズに行われ、ダイエットに役立ちます。
鉄分補給というと、レバーや赤身肉などを食べるイメージが強いですが、ミロであれば手軽に鉄分を摂取できますよ。
(200g 税込価格550円(編集部調べ))
「ココア」は太るイメージが強いですが、飲み方を工夫したり、痩せ効果が高いココアを選んだりすれば、ダイエットの強い味方になる飲み物です。
ご紹介したココアはスーパーやコンビニ等で入手できるものばかりですので、ぜひダイエットに役立ててみてくださいね。
※各商品の情報は記事公開時のものです。
(フリーランス管理栄養士 今井尚美)
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【参考】
※チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究 中間報告 – 明治
※カカオの力 CACAO70 – 森永製菓
※腸活ココア – バンホーテン
※ミロ – ネスレ