みかんは美味しいだけではなく、きれいになれる成分がたくさん詰まった果物です。
栄養士・ヘルシー料理研究家である筆者が、アンチエイジング作用がアップするみかんの食べ方をお伝えします。
■みかんは美容にも健康にも◎
寒さが本格的になってくる季節に美味しさが増すみかん。
「こたつにみかん」は寒い季節を代表する風景ともいえますが、実はみかんを食べる習慣は美容にも健康にも良く、まるで、みかんのように瑞々しい肌やエネルギッシュな体調を保つ働きが期待できます。
■こんなにある!みかんの栄養
みかんに含まれる栄養をみていきましょう。
(1)ビタミンC
ビタミンCは、40・50代の女性のお悩みに多い、シミやソバカスを薄くする働きが高いとされる成分です。
活性酸素を除去する働きである、抗酸化作用にも優れています。
活性酸素は過度に増加すると老化を促進する可能性が指摘されていますが、抗酸化作用のある成分を摂取することで予防につながるとされています。
女性に不足しがちな鉄分の吸収を高めてくれる働きや、美肌に欠かせないコラーゲンの合成を促進する働きも注目されています。
(2)β‐カロテン
β‐カロテンも抗酸化作用に優れた成分です。
体内でビタミンAに変換されるため、ビタミンAとしての働きもあります。
ビタミンAはエイジングケアの化粧品にも使われる成分でもあり、肌のターンオーバーを高める作用に関与しています。
(3)クエン酸
クエン酸は、年齢と共に低下しがちな代謝を、活発にさせる働きに優れた成分です。
食事からとった糖分や脂肪分をエネルギーに変換する過程で重要な役割を担うため、痩せやすい身体作りをサポートします。
また、疲労物質である乳酸を分解する働きを持つ成分としても有名で、疲労回復にも効果的です。なかなか疲れが取れないというお悩みの解決につながります。
(4)食物繊維
食物繊維は、腸内環境の改善や便秘改善に有効な成分です。
最近は腸活にも注目が集まっていますが、腸は第二の脳とも呼ばれるほど全身の健康に関与すると考えられています。
腸内環境が良好な状態だと、美肌サポートやダイエットサポート、更には免疫アップも期待できます。
■内側も外側も若返る!みかんの効果的な食べ方
美容にも健康にも効果的なみかんに含まれる栄養ですが、食べ方によって吸収率が変わる成分もあります。同じ食べるのであれば、最も効果的に栄養成分を摂取できる食べ方を意識してみましょう。
生で食べる
ビタミンCは熱に弱い性質があります。加熱処理はせず、生のまま食べると効果的です。
薄皮は除かない
除いてしまいがちな薄皮や、皮と実の間にある白い部分は、食物繊維の宝庫です。なるべく除かずにそのまま食べる方が望ましいです。
油脂と食べる
β‐カロテンは油脂類と摂取すると吸収率が高まります。そのため、食べ合わせとして油脂類と共に摂取をすることがおすすめです。
■「みかんのサラダ」がおすすめ
ご紹介したポイントを踏まえ、最もアンチエイジングに効果的な食べ方は「みかんのサラダ」です。
みかんはデザートとしてだけでなく、料理に使ってもよく合います。ドレッシングはノンオイルではないものを選びましょう。ナッツ類を一緒にトッピングするのも美味しくて効果的です。
おもてなし料理に「みかんのカプレーゼ」
おもてなし料理として、イタリアンの前菜として定番のトマトとモッツアレラのカプレーゼの、トマトの代わりにみかんを使った「みかんのカプレーゼ」もおすすめです。
並べて上からオリーブをかけるだけなので、オシャレに見えて、とても簡単に作ることができます。
はちみつもかけて、デザート仕様にしても美味しいですよ。
みかんは持ち運びにも便利なので、お弁当にも最適です。こたつのみならず、オフィスや外出先にも常備して、美味しく「みかんケア」を毎日の習慣にしてください。
(栄養士・ヘルシー料理研究家 fumie)
【関連記事】
・栄養士が食べない「実は腸が汚れる」食べもの
・卵を食べると痩せる!?効果的な食べ方3つ
・ヨーグルトで痩せ菌が増える!?入れるべき秋フルーツ3つ
・豚汁+●●で痩せる!ちょい足しすべき食材5つ