年齢を重ねるにつれて、エイジングケアに力を入れているという方は多いでしょう。
毎日摂る「飲み物」からも、老化対策をしていきたいところです。
管理栄養士の筆者が、毎日摂るべき「エイジングケアに役立つ飲み物」をご紹介します。
■エイジングケアに役立つ栄養素とは
老化とは、体内で過剰に発生した「活性酸素」が、細胞を酸化させることで進行すると考えられています。
40代以降は、活性酸素を取り除く「抗酸化酵素」の力が弱まるため、老化のスピードが早まるといわれています。
そこで、「抗酸化作用」がある成分を含む飲み物を、日々の生活に取り入れましょう。
身体を冷やさないことも大切
「冷え」も老化を加速させる要因のひとつとして考えられるため、注意が必要です。
身体が冷えて血行が悪くなると、細胞の代謝が低下して、老化速度を早める可能性があるからです。
血行を促す働きがある飲み物や温かい飲み物は、細胞の生まれ変わりを助けてくれます。
■毎日飲みたい!エイジングケアにおすすめの飲み物5つ
(1)ウーロン茶
ウーロン茶に含まれる「ウーロン茶ポリフェノール」には、活性酸素を除去する「酵素」を活性化させる働きがあるのだそう。
そのため、細胞の老化を防いで若々しい細胞の維持を助けます。
また、ウーロン茶ポリフェノールには食品中の脂肪の吸収を抑える働きがあるため、ダイエットや健康にも役立ちます。
ノンカフェインなので、毎日飲み続けられることも嬉しいポイントではないでしょうか。
(2)ルイボスティー
ルイボスティーには強い抗酸化作用があるため、エイジングケアには欠かせない飲み物です。
活性酸素は肌のハリや弾力が衰える原因にもつながるため、ルイボスティーの抗酸化作用は美肌の維持にも役立ちます。
ルイボスティーを飲む際は、水から煮出すと効率良く抗酸化力を引き出せることがわかっています。さらに、冷めてからティーバッグを取り出すと、より抗酸化力が強くなるのだそう。
少しの工夫でルイボスティーの抗酸化力を最大限に引き出せるので、ぜひ試してみてくださいね。
(3)白茶
白茶は“ホワイトティー”とも呼ばれており、中国茶の一種です。摘み取った葉を少し日光に当て、日陰で数日間弱発酵させて作られており、繊細な味をしているのが特徴です。
「カテキン」や「ポリフェノール」「ビタミンC」などの抗酸化成分が豊富に含まれているため、エイジングケアに役立ちます。
和菓子やフルーツとの相性が良いため、間食の時間におすすめですよ。
(4)マテ茶
マテ茶には「カルシウム」や「亜鉛」「鉄」などの栄養素が含まれているため、エイジングケアだけでなく、さまざま美容・健康効果が期待できます。
また、「マテイン」という成分も含まれており、血流を改善して細胞の新陳代謝を促進する働きがあるのだそう。細胞の新陳代謝を促進=若々しい細胞の維持につながるため、エイジングケアにもおすすめです。
マテ茶には脂肪の吸収を抑える働きや、血液中のコレステロール値を下げる働きもあるため、ダイエットもサポートします。
ただし、カフェインが含まれているため、寝る前ではなく日中に飲むことをおすすめします。
(5)ホットココア
ココアには、抗酸化作用をもつ「カカオポリフェノール」や、細胞の新陳代謝を活発にする「亜鉛」、血行を促進する「鉄」などの栄養素が豊富に含まれています。
ポリフェノールは3~4時間ほどで効果が消えてしまうため、毎日こまめに飲むことが大切です。
ココアはそのまま飲んでもエイジングケアに役立ちますが、アレンジする場合は赤ワインがおすすめです。赤ワインにも、抗酸化作用があるポリフェノールが豊富に含まれているため、相乗効果が期待できます。
赤ワインは、あらかじめ鍋に入れて弱火で温め、アルコールをとばしておいてください。そして、普段と同じ要領でココアを作り、そこへ温めた赤ワインを加えて煮立たせたらOKです。
味の相性も良く、少し大人の風味を感じるココアに仕上がるため、気になる方はぜひ試してみてください。
ご紹介した飲み物を毎日の生活に取り入れて、身体の内側からエイジングケアをしていきましょう!
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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【参考】
※老化とは何か? – 健康長寿ネット
※マテ茶 – わかさ生活
※『ポリフェノール』とは?医学博士に聞く、体にもたらす効果と正しい摂取方法 – 東洋大学